おおさもない外来説

テーマ:よもやま話
メイさんが、10/14のブログ「おおさもない」をさざなみ通信161(10月)号に取り上げて下さったんですが、11年前にさざなみ通信22号の「湖北のことば」でこの言葉の解説がなされていたことがわかりました。

そこでは、「『おおさもない』の『おお』は広大、多量、讃美の意を表わす接頭語。『さも』は、いかにもの『然も』であり、『さもない』は、そうであろう、もっともである、の『さもありなん』の否定語である。」と解説されていました。

なるほど、さはさりながら何でこの地で選りにも選って、この言葉が生まれたのかどうも納得がいきません。まあ、世の中納得のいかないことは山ほどあって、別にこれだけに限ったことではないんですけどね。

さて、たまたま「ためぐち韓国語」という本を読んでおりましたら、「日本語の『大げさだね』という表現は韓国語では『おさりね』という」と書かれているではないですか。

「おさりね」が「おおさもない」の原型では?ふとそう思ったのは、雨森芳洲の存在。もしかしたら、江戸時代に芳洲が朝鮮から持ち帰った言葉ではないか?あるいはさらに古く、渡来人が湖北の地に伝えた言葉ではないか、と。

さらに飛躍いたしました、私。英語にawesomeという単語があります。学校英語ではあまり出てきませんでしたが、口語では結構使われている気がいたします。元々「畏敬の念を起こさせる、恐ろしい」という意味なんですが、転じて「すばらしい、最高の」というニュアンスで使われたりもいたします。

発音はもろ「オーサム」。このあたりでは「寂しい」を「さびしない」と言ったり、否定でもないのに「ない」をつけることがありますので、「オーサムない」というのは、まさにぴったりなのではないでしょうか。

これ、夜のイベントのキャッチフレーズにも使えませんかね。「とてつもない夜」→「Awesome night」。発音はもろ「おおさむない」でっせ。

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