手塩にかける

テーマ:言葉・漢字
先日、中ちゃんのコメントを材料に「せっかい」という題で書いたのですが、それを読んだ中ちゃんから再度「ほんじゃ、『てっしょ』って何かわかります?」と質問が投げかけられました。

「てっしょ~っ」!?ほんなもんわかるわけないっしょぉ~。てことで調べます。ふんふん、「手塩皿」のことか。ほんで手塩皿って何や?

あ~ん、ちっちゃい皿のことか。「もと、食膳の不浄を払うために小皿に塩を盛ったことから」、小さくて浅い皿を「手塩皿」と呼ぶようになったようです。で、「手塩皿」→「てしお」→「てっしょ」と訛ったわけですね。

ところで、「手塩に掛ける」とよく言いますよね。「自らいろいろと世話をして大切に育てること」と辞書にあります。ブロガーの中にも、手塩に掛けて育てられたお嬢様がたくさんいらっしゃることでしょう。

さて、手塩はやがて不浄を払うというより、味加減を自分で調えるために少量置かれるようになったことから、自ら面倒を見ることを「手塩に掛ける」というようになった、と書いてあります。あるんですけど、これ納得いきません!何で手塩「を」ではなく、手塩「に」かけるなのか?塩「を」かけるんちゃうんか?

ここからは全くの私見。これってぇ、「手を掛ける」の強調語と違いますやろか?手塩の塩はホンマは「塩」ではなくて、「一入(ひとしお)」の「しお」ではないか?

「一入(ひとしお)」とは御存知の通り、「ほかの場合より程度が一段と増すこと。ひときわ」という意味。「入(しお)」は程度をあらわしていると考えられますから、「手しおに掛ける」とは「手」を「しお(相当程度)」に「かける」ということではないでしょうか?

「手しお」は「手塩」ではなく「手入」。手しおに掛けるんですから、「手が入っていて」当然でしょ。「手塩に掛ける」は「手入」を「手塩」に掛けた文字通り掛詞。これが私の個じんとにっくな結論です。

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