トイレなきマンション

テーマ:政治
「連日、原発情報があふれているけれども、何が本当で、どこまで危険で、今後どうなるのか、さっぱり要領を得ず不安が増すばかり。」5/21(土)の毎日新聞。岩見隆夫さんのコラム「近聞遠見:トイレなきマンション」はそんな感想から始まり、そんななか、共産党の「しんぶん赤旗」に掲載された不破哲三氏の「原発災害講義」は出色だった、と紹介。

コラムによれば、不破氏は「二十数年間、原発災害という同じテーマで質問し続けた唯一の政治家」。そして、質問する度に「それに答える政府側が、原子力の問題をほとんど知らないで済ませていることに呆れ続けた」という。

岩見さんが「日本の原発について歴史的、体系的に振り返り、なにしろわかりやすい」「原子力への理解を深めるためにも一読をおすすめしたい」という不破講義、ネットで検索し読んでみた。

・原子力利用は元々戦争目的で、安全性が二の次に
・使用済み核燃料の後始末の面では何の手も打たれていない
・原子力発電は未完成の技術で、管理力が一番弱いのが日本

特に、原発1基(100万キロW)が1年動いたら、広島型原爆1000発分の死の灰(使用済み核燃料)がたまるという話には慄然とする。しかも六ヶ所村の処理施設に送る以外は原発内のプールで貯蔵。つまりこれが「トイレなきマンション」のいわれだ。

最後に不破氏は、①原発からの撤退を戦略的に決断、②安全最優先の権限と責任をもった原子力の審査・規制体制を緊急に設置の2点を訴え、岩見氏は、②は当然、①は国民的な討論が必要と批評する。

共産党と聞くだけでアレルギーの方もいるかもしれないが、では我々が信頼し続けてきた自由・資本主義陣営のアイデアと言えば、モンゴルに処分場をつくるとか、「地下原発推進」とか???なものばかり。

鳩山由紀夫、羽田孜、森喜朗、谷垣禎一、安倍晋三、亀井静香、平沼赳夫、という元総理、各党党首が顧問に名を連ねる「地下原発推進議連」が31日に発足するらしいけど、地上では危ないので地下へか?

地下原発に関する情報源は、今のところ、福井県選出代議士である中川拓氏の「地下原発-共存への選択」という著書紹介のHPだけ。トイレがないマンションではまずいので、下水処理場の上にマンションを建てるようなもの?しかもうんち処理するのに10万年もかかる。そこまでしてマンションに住まねばならんとは。

アーカイブ

最近の記事一覧

カレンダー

<<      2011/05      >>
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 1 2 3 4

ブログランキング

総合ランキング
2位 / 1569人中 keep
ジャンルランキング
2位 / 816人中 keep
日記/一般

フリースペース

HTMLページへのリンク

プロフィール

このブログの読者

お気に入りブログ

参加コミュニティ一覧