続・彦根市長の話

テーマ:まちづくり
旬のネタもないことだし、昨日の続きで彦根市長の話を書かせてもらいましょ。教育委員として、聞いてきた話を皆様にお伝えするのも、お役目の一つと勝手に解釈いたしまして、と。

今回の大震災、教育の面でも大きな影響を与えまして、直接学校が被災したり、避難地区の対象になったりと、まともな学校教育を受ける環境づくりが急務であります。まず、彦根市自体は被災地から7家族(10人の児童・生徒)を受け入れているそうです。

さらに福島県の双葉郡富岡町というところに教育委員会から3人派遣して、生徒の消息確認の協力を行なったそうです。郡山市の大規模施設が避難所になっているようですが、そこに集まったのは町民の1割程度で、後は県内外に分散したため、教育再開のためには個々に連絡をとる必要があったわけですね。

彦根市からの職員さんたち、朝のうちは標準語+覚えた東北弁を交えながら富岡町職員を装って電話していたものの、夕方になると疲れてきて、ついつい関西弁でしゃべってしまうんだそうです。

すると、電話をもらった相手が急に怪しみ出すんだとか。「なんで、関西弁でおらの子どもの消息聞いてくるっぺ?」と。確かに関西弁怪しいでしょうね、こういう場合。しかも個人情報そのものですからね。弁解すると余計におかしなことになって、「変な電話かけてよこすでねえ!」みたいなことになったとか。

さて、今回のような震災が起きますと、学校の耐震化の重要性がますます問われることになります。ちなみに彦根市は昨年彦根東中の耐震工事が終わり、小中学校の耐震率が100%になったそうです(自慢)。わが長浜市はどうかというと、91.6%。もうちょっとですな。でも彦根東高校はちょっとやばそうですね。

ここで、彦根と親善都市の水戸(茨城県)と佐野(栃木県)の話が出てまいります。彦根藩出身の井伊大老は桜田門外の変で水戸藩士に殺害されたわけですが、昭和43年に敦賀市の仲介で仲直りしたんだそうです。佐野市はその一部が江戸時代に彦根藩の領地だった関係だとか。

震災とどういう関係があるのかって?実は、水戸市役所は耐震建築でなかったため、使用不能となり立入禁止になっており、佐野市の方も議会棟が被災し、別の建物に移ったそうであります。

両市とも、直接の被災地だけが注目されており、マスコミの報道もそちらにばかり集中するけれども、こちらにも目を向けて欲しいと訴えているそうです。確かに今回の震災は我々が想像している以上に広範囲にわたって影響が出ているようですね。

しかし、いくら耐震化したって、敦賀の原発が福島みたいになったら、この辺もおしまいですな。どうする?


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