Bタイプ労働のすすめ

テーマ:まちづくり
先日、商店街で手作りの明かりを作ったという内容のブログで当商店街の理事長が器用である、ということを書いていて、ふと7,8年前に読んだ本のことを思い出した。

杉本良夫氏著の「オーストラリア -多文化社会の選択」(岩波新書)だった、そうそう。その中に書かれていた気になったキーワードが「Bタイプ労働」。Bタイプ労働というのは、賃金を得て行う労働「Aタイプ労働」に対する呼び名で、一言でいうと「日曜大工以上プロ未満」だったと思う。

著者はオーストラリアのGDPは日本の半分ぐらいなのに、何故日本以上に「余裕のある」生活が営まれているのか?という疑問に、GDPに顕れないこの「Bタイプ労働」が寄与していると指摘していた。つまり、例えばDIYで家の改築をすれば、賃金としてGDPには反映されないが確実に住居環境は改善される、というわけだ。

日本でも例えば葉刈りや配線工事を自分でやったりする人もいるし、最近ではコンピューター関係のことを自分でやってしまう人もいるから、こういうのもBタイプ労働になるのかな。さらに自分の家のことだけでなく、いわゆるボランティアで自分の能力を発揮する人もおり、それも同じようにGDPには反映されないが社会には貢献しているわけで、まちの活力や豊かさは、こうしたBタイプ労働の多寡にかかっているようにも思える。

さて昨日のビアレ・ルーチェにベッラ・ストラーダ、雨も直前に上がって無事開催。

Aタイプ労働: 黒壁ベッラ・ストラーダの灯り

Bタイプ労働: 博物館通りビアレ・ルーチェの灯り


写真の腕がDタイプ労働だな、こりゃ。



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