木村長門守

テーマ:曳山・歌舞伎
「木村長門守」って何じゃそりゃ?って思うでしょうね、普通は。ご存知の方はよほどの歴史通か歌舞伎通でしょう。

先日大阪松竹座まで七月大歌舞伎を見に行ったのですが、演目の一つとして「木村長門守血判取」という芝居が上演されました。大阪冬の陣後豊臣家と徳川家の和睦が結ばれ、秀頼の名代として家康の本陣へ和睦の神文を受取りに行った木村長門守が、いささかも臆することなく家康の血判を取り、見事大役を果たす、という筋であります。

片岡十二集の一つだそうでありまして、松嶋屋一門の得意芸なのですが、主役の長門守と随行の郡主馬之助を演じたのが片岡我當・進之介親子でした。実はご両人には昨年「第10回市民曳山まつり講座・長浜歌舞伎鑑賞教室」を開催した際に来浜いただき、長浜西中生を始めとする多くの市民の前で「新口村」という芝居を上演していただきました。

片岡我當さんの父である十三世仁左衛門さんは長浜の子ども歌舞伎の贔屓で何度か長浜に来られていたようで、我當さん御自身も子ども時代に父上に連れられて長浜に来られたこともあり、昨年は曳山博物館にもお立ち寄り下さいました。長浜の子ども歌舞伎が大歌舞伎との接点を持ち続けるために不可欠な人物であります。

実はごく最近ふとしたきっかけで、先の「木村長門守重成公」が豊臣秀頼公を最後まで守護した人として、長浜の豊国神社の合祀神として祀られている事を初めて知りました。槍を持った立像があることから、加藤清正公が合祀されていることをご存知の方は多いと思いますが、木村長門守についてはどうでしょう。長浜と松嶋屋(片岡一門)の縁浅からず、を実感いたした次第です。



(追記)今月の一日参りは多賀大社、長浜八幡宮とともに豊国神社にも参拝いたしまして、木村長門守が祀られております事をしかと確認してまいりました。

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