溶く川には家康からず

テーマ:まちづくり
昨日、愛知県岡崎市をゲリラ豪雨が襲い、矢作川が決壊し、未曾有の床上、床下浸水の被害が出ました。産経ニュースに被害のなまなましい写真が掲載されております。

岡崎市にある製油メーカーから菜種油等を仕入れておりますので、昨日の午後に会社にお見舞いの電話を入れました。工場は一部浸水の被害に見舞われ、商品が水浸しになったようですが、その時間には水も引き、社員総出で汚泥除去等の作業を行なっている最中とのことでありました。生産に影響が無かったのは幸いでしたが、出荷には多少影響が出るようです。

それにしても14万6千世帯の市民全員に避難勧告が出たとの報道でしたので、どんなことになっているのやらと思いましたが、高台に住んでいる人にはほとんど被害はなく、やはり川沿いの低地が集中的に被災したようです。1時間に146㎜の雨ですから、先日長浜を襲ったゲリラ豪雨の倍近くの降水量です。

日本の水害対策はある一定量の降雨まで耐えられるようにダムを作るのだが、想定量を超えた場合は「ごめんなさい」という状況だそうです。日本の堤防は泥や砂の表面にコンクリートが塗ってあるようなもので非常に決壊しやすいのだそうです。川は決壊せずに水が溢れるだけならそれほど被害が大きくなるわけでないので、ダムを作るより決壊しない堤防にする事の方が重要だという専門家の意見を新聞で目にいたしました。

岡崎は徳川家康公ゆかりの地であります。現地では「権現様がお守りくださっとるもんで岡崎は安心だて」というような感じだったんではないでしょうか。でも「溶く川には家康からず」でしたね。滋賀県も「災害が少ない」とよく言われますが、十分対策だけはしてから後に神頼みといきたいものですね。

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