だから浄瑠璃
テーマ:曳山・歌舞伎
2012/05/27 09:13
昨日のブログに対し、minoriさんから「人形浄瑠璃を生で見たことがないのだけれど、何で瑠璃宝石の名前なんですか?」という質問を頂戴しました。
浄瑠璃、浄瑠璃と何の気なしに使っておりますが、改めて語源を聞かれますと上手に説明ができません。まず皆さん、人形浄瑠璃はご存知ですよね?これは文楽とも言いまして、人形浄瑠璃と文楽は同じものです。
元々、人形浄瑠璃で演じられた演目を歌舞伎が取り入れたものを丸本歌舞伎と言い、俗語で「でんでんもの」などと呼ばれたりします。この丸本歌舞伎の節を我々は通常「浄瑠璃」と呼んでおります。「義太夫」という言い方もいたしますね。
ややこしくなるので「浄瑠璃」に話を絞りましょう。中世(鎌倉~室町時代)の物語の語り手は琵琶法師と呼ばれる人たちでした。♪祇園精舎の鐘の声~ベンベンというやつね。平家物語などの合戦物が有名ですが、そんな中16世紀に「浄瑠璃御前物語」というラブロマンスが考えだされたんだそうです。
浄瑠璃物語絵巻
牛若丸が浄瑠璃姫と恋に落ちるというお話のようですが、これを琵琶法師の一部が語りだし大変な評判となり、人々が「浄瑠璃御前物語」「浄瑠璃御前」と熱狂的にもてはやしているうちに、その音曲そのものの名称が「浄瑠璃」となっていったという説が有力のようです。
なお、「浄瑠璃」という名前は、物語の中で薬師如来に願って子を授かった長者(浄瑠璃姫の親)が、薬師如来の浄土である「浄瑠璃世界」に因んでつけたものだそうです。そうか仏教用語だったんだ。
ほんで何なに?浄瑠璃世界っちゅうのは「地は瑠璃から成り、建物・用具などがすべて七宝造りで、無数の菩薩が住んでいるという」と辞書にあります。あ、そもそも「瑠璃」って何よ?ふむふむ「光沢のある青い宝石。七宝の一。ラピスラズリ」か。あ~ん、ラピスラズリって例のフェルメールの青やん。
道理で、いつまでたっても青いはずだ、私の浄瑠璃。
浄瑠璃、浄瑠璃と何の気なしに使っておりますが、改めて語源を聞かれますと上手に説明ができません。まず皆さん、人形浄瑠璃はご存知ですよね?これは文楽とも言いまして、人形浄瑠璃と文楽は同じものです。
元々、人形浄瑠璃で演じられた演目を歌舞伎が取り入れたものを丸本歌舞伎と言い、俗語で「でんでんもの」などと呼ばれたりします。この丸本歌舞伎の節を我々は通常「浄瑠璃」と呼んでおります。「義太夫」という言い方もいたしますね。
ややこしくなるので「浄瑠璃」に話を絞りましょう。中世(鎌倉~室町時代)の物語の語り手は琵琶法師と呼ばれる人たちでした。♪祇園精舎の鐘の声~ベンベンというやつね。平家物語などの合戦物が有名ですが、そんな中16世紀に「浄瑠璃御前物語」というラブロマンスが考えだされたんだそうです。
浄瑠璃物語絵巻
牛若丸が浄瑠璃姫と恋に落ちるというお話のようですが、これを琵琶法師の一部が語りだし大変な評判となり、人々が「浄瑠璃御前物語」「浄瑠璃御前」と熱狂的にもてはやしているうちに、その音曲そのものの名称が「浄瑠璃」となっていったという説が有力のようです。
なお、「浄瑠璃」という名前は、物語の中で薬師如来に願って子を授かった長者(浄瑠璃姫の親)が、薬師如来の浄土である「浄瑠璃世界」に因んでつけたものだそうです。そうか仏教用語だったんだ。
ほんで何なに?浄瑠璃世界っちゅうのは「地は瑠璃から成り、建物・用具などがすべて七宝造りで、無数の菩薩が住んでいるという」と辞書にあります。あ、そもそも「瑠璃」って何よ?ふむふむ「光沢のある青い宝石。七宝の一。ラピスラズリ」か。あ~ん、ラピスラズリって例のフェルメールの青やん。
道理で、いつまでたっても青いはずだ、私の浄瑠璃。