コンプガチャ

テーマ:よもやま話
新聞をながめておりましたら、携帯電話やネットのオンラインゲームの「コンプガチャ」なる商法が景表法違反に当たるとして、消費者庁が規制を考えてる、といった報道が目に入って参りました。

私はオンラインゲームとは全く無縁なのですが、「コンプガチャ」なる用語に興味がわきまして調べてみますと、これって「コンプリート(完全な)」と「ガチャ」が合わさった言葉なんですね。「ガチャ」ってのは、おもちゃなどが入ったカプセルが出てくる例の「ガチャガチャ」が語源らしい。

要するに、様々な種類のアイテム(カード等)を揃えることで、さらに稀少なアイテムを獲得することができるのだけれど、様々な種類を獲得するまでには何度も「ガチャ」をする必要があり、その都度課金されるので、それが累積するとかなりの額になることが問題視されているわけですね。

誰かが、「じゃあ、チョコボールの金銀のエンゼルもコンプリートガチャじゃないか?」と書いておりましたが、このようにアイテムを揃えると景品が当たるという方法で、消費者の購買意欲を高めるという商法は広く存在しているように思えます。

いくつかのアイテムが均等に含まれていれば、比較的容易に全部揃えることができますが、一つだけ極端に少なくしておくだけで、揃う確率はうんと低くなります。

例えば、単純に「ある商品に2種類のカードが含まれており、両方揃えたらプレゼント贈呈」という場合、何となく2回買ったら揃いそうなイメージが湧きますが、これは勝手に2種類のカードが均等、つまり1:1の比率で入っていると勝手に想定してしまうからですね。

もし「2種類を9:1で入れると、商品を2つ買って景品が当たる確率は20%以下、6,7個買ってようやく五分五分にしかならない」、ということが「確率の人生学(田中義厚/青春出版社)」という本に書かれておりましたが、これが2種類ではなく、種類がもっと増えれば話はより複雑になってきそうですね。

あまり簡単に揃ってしまうようでは興味も薄れますが、いずれにせよ、このようなゲーム的な商法は、提供する側に良心があれば双方ともに楽しむことができますが、確率の知識を持ったものが悪用すれば、それを知らない大方の者は容易に騙されますね。ところで最近、学校で確率教えてるんかな?



(追記)
オンラインゲーム会社、早速自主規制を決めたようですね。やっぱり後ろ暗かったんでしょうな。

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