さんぎいん

テーマ:政治
いよいよ明日は参議院選挙ですね。「いよいよ」ということばが全く似つかわしくないほど盛り上がりませんな。西部邁氏が「昔、言葉は思想であった」という本の中で「選良たる代議士は多数の人『衆』ではなく、立派な人間『参』を頼みとすべし」と書かれていましたが、その名に恥じない立派な方が何人いらっしゃるのでしょうか。

でも何で「参議院」という名前なんでしょうね?その前に「参」という字は元々「三つ」という意味で、「三つの玉のかんざしをきらめかせた女性の姿を描いた」象形文字だとか。確かに、太陽の下で集団労働する意味の「衆」の字と比べると高級感がありますな。

まあ、昭和22年に貴族院に代わって設置されたわけですが、どういう名前にするか苦労したんでしょうね。そもそも「参議」というのは奈良時代の大臣、納言に次ぐ官職で、明治時代は現在の内閣にあたる太政官の補佐役を現す用語だったと。

ですから議会で、「なんで今さらそんな古めかしい名称を使うねん?」という指摘があったそうで、それに対し当時の憲法担当相が「衆議院を補完する知恵を出し、議会の働きを達成しようとする意味だ」と答えたとか。

ちなみに英語で衆議院は「The House of Representatives of Japan」つまり「選ばれし者達による議院(だから、衆議院議員は代議士と呼ばれる)」ですけど、参議院は「The House of Councillors」。Councillorは参議の直訳なんでしょうけど、英英辞典で引くと地方議会の議員と書いてますな。ややこし。

カウンセラーという言葉よく聞きますでしょ。発音が多分全く同じなんですが、あっちは「Counsellor」と綴りまして「相談役」とか「顧問」という意味もあります。わぁ~、何かやありますな。社長や会長を終えた後さらに会社にとどまって、いらん事だけ言うてお金がっぽりもらうえらいさん。

う~ん、今の参議院はむしろこっちのカウンセラーに綴りを変えたほうがええんでは。いやいや、いっそ「参」という字の原義に戻って「三議員」くらいに人数減らしたらどう?

てなアホ話は無視して、皆さん投票に行きましょうね。

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