当節コンビニ事情

テーマ:よもやま話
先日、ローソンの方とお話する機会がございまして、色々と昨今のコンビニ事情を伺うことができました。一時は飛ぶ鳥を落とすような勢いで急成長し、店舗数もどんどん増えていたコンビニですが、ここに来て店舗数が飽和状態に達し、景気低迷も重なり辛抱の時期に突入しているようであります。

特に愛知県のように自動車産業の好調に支えられてきたような地域では、リーマンショック後の売上の落ち込みが顕著なようでして、工業県である滋賀県も同様な傾向が見られるようであります。

つい最近、ファミリーマートがampmを買収という報道がなされておりましたね。この辺りでは、セブンイレブンとローソンの2強に、あと中部系のサークルKとファミリーマートがちょぼちょぼという分布状態かと思われますが、首都圏では、ファミマとampmが一緒になることにより、店舗数でセブンイレブンを上回ることになるそうであります。

セブンイレブンといえば、本部がフランチャイジーの値引き販売を認めないことが問題になっており、指示に従わない店舗と係争状態になっているという報道がありましたが、ローソンでは15年ほど前に同じ問題が起こって以来、値引きについては各店舗任せなのだそうです。

通常、スーパーなどでは先に入荷された(古い)ものを先に出す、という先入れ先出しを行ないますが、ローソンの場合は1日数回入荷があるそうですが、後入れ先出し、つまり新しいものから先に販売するように指導しているそうです。結果的にお客さんも、値引きされている古い商品を嫌い、新しく入荷したものを買う傾向があるため、セブンイレブンが懸念するような、値下げしたものしか売れないような事態にはなっていない、ということでした。

また、コンビニというとマクドナルドなどと同じく店員の言動が「マニュアル」で厳しく管理されていると思いがちですが、ローソンでは店員の挨拶から品揃えまで各店舗の個性を出す様に指導しているのだそうです。関西では「いらっしゃいませ!」じゃなくて「まいど!」でええやんか、という風に。業績好調の「王将」と同じ手法でしょうか。

最後に「長浜駅前のローソンがなくなって、すごく不便になったんですけど...」と申しましたら、駅前立地としては乗降客数、利用者数ともに採算が合わなかったそうです。近くに平和堂があって客が分散することもあったようですが、駐車場のないコンビニはやはり厳しいというのが現実のようです。

今後は24時間営業のスーパーとの競争、需要低迷による既存店舗間の競争激化で価格競争になるかもしれない、とのことでしたが、結果的に先には業界全体の衰退しかない無用な価格競争は避けてほしいと私は思います。

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