兼続の愛

テーマ:よもやま話
今年の大河ドラマはご存知「天地人」でありますが、この題名の由来は上杉謙信の「天の時、地の利、人の和の三事が整えば無敵である」といった趣旨の言葉が由来だそうであります。またそもそもこの言葉は、孟子の「天の時は地の利に如かず。地の利は人の和に如かず。」を謙信公が引用したと言われております。

1969年(昭和44年)の大河ドラマ第7作は「天と地と」という題名で、石坂浩二さん演ずる上杉謙信が主人公でありました。私が小3の時だったと思いますが、よく覚えています。

実は私自身は、今回は義と愛に生きた上杉家の家臣、直江兼続が主人公であるため、天と地の下に人が付いたのかな、と思っておりました。しかし、「天の時、地の利、人の和」ですから、「義」も「愛」も関係ありません。

なぜそんな風に思ったのか考えているうちに「天に星、地に花、人に愛」という武者小路実篤の言葉が浮かんでまいりました。この言葉の中の「人に愛」から直江兼続を連想したことに気が付きました。

直江兼続はご存知の通り、兜の前面に「愛」の文字を掲げて合戦に臨んだと言われておりますが、米沢では直江兼続を犬にイメージした「かねたん」なるマスコットキャラクターがつくられまして大人気を博しているようであります。ライバルは(大方の予想通り)「ひこにゃん」だそうです。

それにしても、本当に「愛」なんて文字をつけて戦ったんかいな?と思いまして、先日長浜城歴史博物館の学芸員さんに疑問をぶつけてみましたら、「あれは、愛は愛でもLOVEじゃなくて、『愛染明王』の愛ですからね」と一蹴されてしまいました。

上杉謙信が毘沙門天の信仰を表した「毘」の字を旗印に使用するなど、当時、神名や仏像を兜や旗などにあしらう事は広く一般に行われていたことから、「愛染明王」又は「愛宕権現」の信仰を表したものと推測されている。とwikipediaにも書かれておりました。

いずれにしても武者小路実篤の「人に愛」は関係なかったようですな。


アーカイブ

最近の記事一覧

カレンダー

<<      2009/01      >>
28 29 30 31 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

ブログランキング

総合ランキング
2位 / 1569人中 keep
ジャンルランキング
2位 / 816人中 keep
日記/一般

フリースペース

HTMLページへのリンク

プロフィール

このブログの読者

お気に入りブログ

参加コミュニティ一覧