まつしまや

テーマ:曳山・歌舞伎
昨日、大阪松竹座に「壽初春大歌舞伎」を鑑賞に行って参りました。歌舞伎にご興味のない方には恐縮ではございますが、毎年1月は大阪まで歌舞伎鑑賞に行くことを常としております。

関西に大歌舞伎が来るのは、1月と7月に大阪松竹座、12月に京都南座、この他にも年によっては別の月にも上演されることがありますが、決まっているのはこの3回。最も華やかなのは12月の京都南座のいわゆる「顔見世」ということになりますが、顔見世の場合は最も後方の席でも6,300円と高く、しかもかなり舞台から遠いわけです。

これに対して、大阪松竹座の場合は、三等席が4,200円と安く、しかも比較的舞台から近く、オペラグラスも必要といたしません。

今回の出し物(昼の部)は、1.義経千本桜・鳥居前 2.良弁杉由来・二月堂 3.廓文章・吉田屋 4.お祭りの4本。これまで見たことのない演目もあって、個人的には満足できたのですが、お客様の入りはこれまでに見たこともないほどの不入りでした。

理由は3つ考えられると思います。一つは、今月は東京の複数ヶ所も含め、様々の劇場で大歌舞伎が演じられており、幹部俳優の出演が分散されていること。もう一つは、今年は松竹座で2月にも若手中心の花形歌舞伎が行なわれ、若い女性客はむしろそちらの方に興味を示す可能性が高いこと。あと、不況の影響ももちろんありますね。

芝居の内容を解説しても皆様のご興味に即さないと思いますが、一つだけ鑑賞録をお許し下さい。

最後の演目は「お祭り」という舞踏劇で、片岡仁左衛門と孝太郎親子がそれぞれ鳶頭と芸者の役で踊りを踊っておりました。歌舞伎では「大向こう」と申しまして見物者が役者の屋号を「○○屋!」と声を掛けます。

片岡家の屋号は「松嶋屋」というのですが、私たちと同じ三等席の端の方から、「松嶋屋!」という女性の大向こうが頻繁に聞こえて参りました。女性が声を掛けて悪いということはないのですが、どうも一本調子の大向こうで、しかもタイミングを考えずにしきりに声を掛けます。よほどご贔屓だったんでしょうが、

「松嶋屋!」 「アア松嶋屋!」 「松嶋屋!」って、アンタは芭蕉か?



アーカイブ

最近の記事一覧

カレンダー

<<      2009/01      >>
28 29 30 31 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

ブログランキング

総合ランキング
2位 / 1569人中 keep
ジャンルランキング
2位 / 816人中 keep
日記/一般

フリースペース

HTMLページへのリンク

プロフィール

このブログの読者

お気に入りブログ

参加コミュニティ一覧