同時通訳者の快哉

テーマ:政治
今朝の朝日新聞に、CNNのオバマ就任演説を同時通訳した、東京外大教授鶴田知佳子氏の感想記事が掲載されていた。

かいつまんで言うと

・選挙戦に比べると抑制されたものであったが、変化、希望、団結という彼のキーワードはその奥にこめられている

・就任演説をひとことで言うなら「過去の成功体験を未来への希望へとつなごう」というもの

・オバマの演説の一番の特徴は、言葉の力そのもの。3回の繰り返しを巧みに使う。抑制した語り口がかえって、説得力、信頼性を増している

・自分の苦しかった生い立ちやを語ったり、多様な人種、年齢、仕事の人たちを実名で挙げたりして、聞いている人があたかも「自分のこと」を語られているように思わせる

・彼の演説に共通しているのは、「この人についていけば明日はよくなると思わせる説得力」と「聞いている人たちを自分も統一体の一部と思わせる力」

と、ほぼ全面的に絶賛していた。そして

・冒頭でブッシュ前大統領に感謝しながらも、「安全と理想の二者択一を拒絶する」という批判を盛り込んだのは、自分は変化をもたらしていくのだということを明確に示している

と書いていた。

しかし、鶴田先生ご自身の一番言いたい事は冒頭に書かれていた、次のように。

「オバマ大統領が誕生した瞬間、CNNの中継を同時通訳しているブースの中で、同僚と私は思わず快哉を叫んだ。これで久しぶりに大統領らしい英語の通訳ができる。もっと正直に言えば、通訳者の頭が悪そうに聞こえないで助かる。



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