展示会で大阪へ
テーマ:羽毛ふとんのお話
2011/04/07 16:53
一昨日・昨日と大阪へ。毎年この時期は生地屋さんの展示会が行われる。
かつては秋冬物企画へ向けての主要な展示会だったが、昨今の寝具用生地を取り巻く環境は非常に厳しい。マクロな見方をすると、ニトリなどを始めとするSPA(製造小売化)により、卸の出る幕が縮小していると云うこと、特に綿素材については基機(きばた)・・・プリント仕上げ前の原布は100番手以上の高級品を除けば、ほとんど中国や東アジアに移ってしまっていることなどから、国産メーカーにおいても価格低下圧力が強く、利益がとりにくい構造になっている。
それでも100番手以上は国産品の独壇場だったのだが、ついに中国産で100番手、120番手の生地が出てきた。予想されたことではあるけれど・・・(ただ、チャイナはプリント技術も良くなったとはいえ相変わらず汚い)
羽毛生地に関していえば、一昨年からの原料高騰により、生地にしわ寄せがきていた。ところが昨年秋から顕著になった原綿の異常高騰は昨年比3倍近くになっていて、綿布は高級品で10%、中級品で20~30%、低級品で30~50%という値上りとなってきている。
そこで、顕著になってきたのが側生地のポリエステル素材への移行だ。中低級品の綿布が高くなりすぎたために、羽毛布団でいえばポリエステル100%、あるいはポリエステル80%綿20%といった混合率の生地が多くなっている。ポリエステルだとシャカシャカ音がするので、起毛を掛けてごまかしているものが多い。
ポリエステル混率が高くなると生地の重量も減るので、中の羽毛の充填量を減らすことができるという、低級品を作るメーカーにはそういうメリットもある。
その一方で、通気度はほとんどの生地が1cc以下になっている。通気度はあまり語られることがないのだけれど、1ccを切ると羽毛の吸湿発散機能は大きく損ねられ、蒸れやすい羽毛になってしまうのだ。これではせっかく羽毛布団にしてもね・・・と思うけれど。
蔭山さんがBIOFITというタマゴ型をベースに身体をすっぽり包むキルトを新提案されていた。ユニークなので導入を検討中である。
かつては秋冬物企画へ向けての主要な展示会だったが、昨今の寝具用生地を取り巻く環境は非常に厳しい。マクロな見方をすると、ニトリなどを始めとするSPA(製造小売化)により、卸の出る幕が縮小していると云うこと、特に綿素材については基機(きばた)・・・プリント仕上げ前の原布は100番手以上の高級品を除けば、ほとんど中国や東アジアに移ってしまっていることなどから、国産メーカーにおいても価格低下圧力が強く、利益がとりにくい構造になっている。
それでも100番手以上は国産品の独壇場だったのだが、ついに中国産で100番手、120番手の生地が出てきた。予想されたことではあるけれど・・・(ただ、チャイナはプリント技術も良くなったとはいえ相変わらず汚い)
羽毛生地に関していえば、一昨年からの原料高騰により、生地にしわ寄せがきていた。ところが昨年秋から顕著になった原綿の異常高騰は昨年比3倍近くになっていて、綿布は高級品で10%、中級品で20~30%、低級品で30~50%という値上りとなってきている。
そこで、顕著になってきたのが側生地のポリエステル素材への移行だ。中低級品の綿布が高くなりすぎたために、羽毛布団でいえばポリエステル100%、あるいはポリエステル80%綿20%といった混合率の生地が多くなっている。ポリエステルだとシャカシャカ音がするので、起毛を掛けてごまかしているものが多い。
ポリエステル混率が高くなると生地の重量も減るので、中の羽毛の充填量を減らすことができるという、低級品を作るメーカーにはそういうメリットもある。
その一方で、通気度はほとんどの生地が1cc以下になっている。通気度はあまり語られることがないのだけれど、1ccを切ると羽毛の吸湿発散機能は大きく損ねられ、蒸れやすい羽毛になってしまうのだ。これではせっかく羽毛布団にしてもね・・・と思うけれど。
蔭山さんがBIOFITというタマゴ型をベースに身体をすっぽり包むキルトを新提案されていた。ユニークなので導入を検討中である。