博覧会も20万人を突破のもよう

テーマ:まちづくり
江・浅井三姉妹博覧会。
震災の影響で心配されていた客足だが、戻りつつあるようだ。
3月末時点で延べ入場者数は19万人弱だから、この状態なら4月末は30万ぐらい行きそうか・・・
と、取らぬ狸の皮算用をしてもしょうがない。

東北だけでなく、関東も観光が大打撃だろうから、申訳ない気もするのだが、関係者としてはほっとする。
暖かくなってきたせいか(といってもまだまだ寒いのだが・・・)、春休みもあるのだろうが小谷城バスがコンスタントに増えている。いいことだ。

観光とは光を観ることだ。その意味からすると、長浜会場の館長をしている私自身、忸怩たるものがあるが・・・これは最初からわかっていたこと。長浜や浅井は導入路にすぎない。
その意味から、今回の博覧会は小谷城趾や小谷戦国歴史資料館、浅井歴史民俗資料館などにどれだけ来ていただき、リピートしてもらえるかがポイントだろう。

曳山祭という 神のあるマツリと
博覧会という 神の無いマツリ

さあ、これからどんなシナリオが生まれるだろうか・・・

羽毛のニオイ

テーマ:羽毛ふとんのお話
ギフトの羽毛ふとんや羽毛肌ふとんのパッケージをあけると、ぷーんと臭うことがある。当たりが悪いと、いつまでも臭いが取れない。

お客様から聞いた話だが、某量販店で購入した羽毛肌ふとんが臭くて、丸洗いしたのだけど、洗えば洗うほど臭くなって・・・捨てたとのこと。

原因は3つある。
一つは鳥の生育環境が悪い場合。小屋などが不潔だと、もともとの鳥に汚れや雑菌などがこびりついてしまう。手抜きの農場だとよくある話だ。その状態のまま出荷されて、日が経つと雑菌が繁殖して臭いがしみついてしまう。オーストリアのカウフマン社の工場へ行ったときに、まだ本格洗いをしていない原毛が山積みされていたけれど、臭くはなかった。カウフマン社クラスだと、農場が良い。これはハンガリーの提携農場へ行ったときに確認済み、鳥小屋のわらを毎日のように換えるので、小屋自体が清潔で臭いが少ないのだ。

羽毛工場における洗浄が不足しているケースも多い。うちが購入している河田フェザーさんだと温水を使って、洗い4回、すすぎ5回されているので、ここまで徹底すると透視度が1000mmと非常にきれいな羽毛になるが、その一方で、コストの関係で洗浄工程を少なくしている原料屋も多い。中国で洗浄した羽毛を、日本で再洗浄すると10%以上減ることもあるそうなのだが、それだけ不純物が多く残っていると云うことになる。温水で洗うと、水分子の動きが大きいので羽枝のすみずみまで行き渡るのだそうである。

最後は鳥の種類。ダック(家鴨)はグース(鵞鳥)に比べて、油脂分が多いので、同じように洗浄しても臭いが残りやすい。これは国内でもトップクラスの洗浄を誇る河田フェザーさんのであっても、少し残っている。フランス産のはほとんど感じないが、中国産のダックは少し臭いが残っている感じがする。

なので、私の店ではグースを使うのが基本。ただ、グースダウンは本当に高騰してしまったので、同じように高騰したとはいえコストの安いダックのフランス産1種類だけはエントリーランクで使用している。もちろん、グースでも洗浄が悪いと臭うが、高騰した現状ではグースは付加価値をつけるためにちゃんと洗っているケースが多いので、グース表示で臭っているようなら、よっぽどバッタものの原料を使ったか、ダックの混入が相当あると見ていいだろう。グースと表示されていても100%本当にグースを捜すのは、なかなかやっかいなことなのである。

良い原料を得るには、それなりの手間がかかるという、実に当たり前のことを再確認するだけなのだけれど・・・

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