リトアニアでMIGに出会う

テーマ:よもやま話
それは、リネン生地メーカー・シウラス社のあるビルザイまで、リトアニアの首都ヴィリニュスから2号線で向かっていた時のこと。パネヴェジーズの街をすぎてしばらくするとその場所はあった。

通過した時は、「あれっ?MIG戦闘機じゃないの?」とちらっと思っただけだったが、そういえば19889年の独立までリトアニアはソ連の一部だったのだ。話を聞くと航空オタクの人が作ったらしい。

ビルザイからの帰り道に、陽気な運転手がそこに立ち寄ってくれた。

モーテル


ソ連の戦闘機が並んでいる。もちろん飛ぶことは無いらしい。
一番手前はMIG21 フィッシュベッド。
MIG21


その奥は可変後退翼を持つMIG23 フロッガーにつづいて スホーイ15 フラゴン

MIG23

スホーイ15

写真に撮りそこねたが、管制塔やハンガーらしきものまであって、ミリタリーオタクにはたまらないだろうね。
モーテルなのでちゃんと泊まれるそうだ。中がどんなのか興味があるが。航空服ぐらいはあるのだろう。

独立して25年ぐらいだから、結構このようなソ連時代の遺物がある。
ヴィルニュスにあった戦争博物館にもT型戦車や装甲車などが展示されていた

T型タンク

「人を殺す道具でしょ」といわれてしまえばそうなのだが、メカニックに弱いのが男の性か・・・


リトアニアへの旅

テーマ:お店の情報(イベント等)や仕事のお話
9月上旬 リトアニア~フランスへ出張の旅。
目的はリトアニアでリネン麻の生地をオーダーすること、工場をみること。

麻といえば近江の特産品。「地産地消」じゃなかったのか、といわれそうだが、良い物を探すことに国境はない。
近江の麻の特徴を一番表しているのは「近江ちぢみ」(昨今高島ちぢみと混同されるが、似て非なるもの)だろう。苧麻というラミー麻が中心で、シャリ感の強い素材なので、暑い日本の夏には最適だ。これはこれで大切にせねばならない。

一方のリネン麻(亜麻)はフラックスという草から作られる。ヨーロッパが本家といっていいだろう。昔「亜麻色の髪の乙女」という歌があって、亜麻色ってプラチナブロンドみたいなイメージだったんだけど、実際にはこんな色

亜麻


これは今回訪問したシウラス社の工場での紡績途中。フラックスはこんな感じ

フラックス


リネン麻の生成りの色=亜麻色というのは、このベージュっぽいグレーを指す。

さて、シウラスで迎えてくれたのは、担当のクリスティーナと社長。5ヶ国語を話すという才媛(最近はこんな言い方しねぇだろうね)。
一番の特徴はロット160mしかも、緯糸は自由にできるというから、経糸を白にして、指定で好きな色を設定することができる。例えばギンガムチェックは経糸を何本かずつ交互に色を配し、緯糸も同様に替えることで実現する。
色も50色ぐらいから選べるというのが特徴で、これも自社で紡績・染色・製織と一貫して行っているからこそできる特徴でもある。
というわけで商談を続け
シウラス商談中


なんやかんやで1500mほど注文。というか2時間半の距離を送迎してもらう訳だから手ぶらで訪れるわけにはいかない。平織りだけでなくドビーやジャガードなどさまざまな織り方が同じ価格で出きるのも特徴だ。
これが前回注文した本麻クール敷パッドに使用したリネン麻生地6色

シウラス社シャンブレー生地


後で訪れたパリのメゾンエオブジェ展示会。今回はリネン生地が多かった。シウラスの社長曰く、メゾンは当社のお客様が多いので出展しないとのこと。
たしかに小ロットで細かく対応するという点において、非常に便利なのだろうと実感

シウラス社の工場はもともとポーランドの貴族が建てた建物を使っているそうだ
工場前でクリスティーナと。天気は良かったね

シウラス社



旅の途中

テーマ:お店の情報(イベント等)や仕事のお話
リトアニア・シウラス社を終えて、旅は後半、ライフスタイル系では世界で最大規模のメゾン・エ・オブジェという展示会を目的にパリへ

といってもこの時期パリ市内のホテルはバカ高く、会場はシャルルドゴール空港のそばなので、ホテルも空港近くへ確保。
ちょっと古ぼけているけど、バスタブがあるのが救い。リトアニアから同行のビラベック・松本君は今日(現在朝の7時半)から会場でお仕事。
私は、3日間も必要ないので今日明日は骨休み。
リトアニアで落としたデジカメの調子が悪い。どつくと電源が入るという半世紀前の状態。

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