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NEXT STAGE

テーマ:眠りのお話
5/25終わっても投稿だけはできるんですね。残らないけど

ということで、「快眠日記~極上の眠りプロジェクト」もコブログは終了
しばらくは Natural Sleepブログで継続します。

facebookページもありますので、そちらもご参考に

ブログによるコミュニティづくりというのは、FacebookやTwitterとは違う視点で必要かと思います。
今度商店街連盟のHPを作り、そこにブログ機能をいれようかとも思ってますが、なんらかで考えていきたいとも思います。

ヨーロッパから その4 エレクトロスモッグ

テーマ:眠りのお話
さて、今回お伺いしたハンガリーのBioTextima社(VitalWood)にしても、オーストリアのRelaxBettensystemeにしても従業員は工場で働いている人を含めて30~40名程度の小企業である。
このようにヨーロッパにはそれぞれの地方で特色を持って営業している小さな企業が多い。

さて、彼らが一様に訴えるのは エレクトロスモッグの危険性だ。
パンフレットを見るとこのように記載されている。

エレクトロスモッグ2


エレクトロスモッグ1


一般には電磁波の問題といわれるが、ベッドに金属を使うことで地磁気が乱れることも問題にされている。

電磁波の問題は影響があるとも、無いとも言われネットをみてもいろいろ論争はあり、携帯電話を常時携行することから考えてみても、どうなの・・・なのだが、VitalWoodでは、金属コイルスプリングの上に足を載せた場合は、そうでない場合に比べて30%血流がダウンしたというデータを示してくれた。高圧線の下では影響があることは比較的知られているようだ。
バウビオロギーとは健康や環境に配慮した建築についての考え方だが、彼らの考え方はこれに近い。

一般にマットレスに使われているのは日本の場合、金属コイルスプリングがほとんどだが、電磁波的には確かによろしくないだろう。ヨーロッパでは金属コイルスプリングのマットレスはほとんど見られない(一部に利用したものはある)が、これはそういう意味+廃棄時の環境負荷を下げるためでもある。

電磁波や地磁気の乱れが、とても人体に恐ろしいことだ、とまでいう気はないが、少なくとも無い方が身体にとってはいいことだろうと思う。加えて、良質な自然素材で眠ることは動物であるヒトにとっては、合成繊維よりもストレスが少なくなることは間違いないだろう。

自然な眠りを標榜する私たちにとっては、このことは重要だと思う。
わざわざヨーロッパから・・・と云われるかもしれないが、残念なことに日本で手に入れることのできる自然素材100%のマットレスのレベルは彼らにまだまだ及ばないのである。

毛布は布団の上に重ねるのか?「月曜から夜更かし」

テーマ:眠りのお話
10/13のテレビ番組「月曜から夜更かし」で毛布について、「毛布は布団の下にするより上からかけたほうがあたたかい」といった放送がなされたらしい(娘が見ていた)

ちょっとこれはおかしい。
日本の毛布は長年アクリル製がほとんどだった。羽毛布団が登場した時、「合成繊維のアクリルの毛布を下に着ると羽毛布団の吸湿発散の特性が活かせませんので、その場合は上に掛けて欲しい」という説明をお客様にしていたことはある。しかし、これも間違いだった。

もともと布団の暖かさは含む空気の量が基本だ。嵩があると保温力が高まり、薄いと保温力は低下する。真綿やシンサレートなど、嵩にそれほど影響なく比較的に保温力が確保できる素材もあるが、それは置いておいて。
さて実際はどうなのか?

毛布の保温力は「毛布の素材自体の保温力」「重ねがけすることで空気を含む保温力」「接触温感」の3つがあるが、一般に毛布が暖かく感じるのは「接触温感」によるものが大きい。表面が起毛されていたり、毛皮のようなボア状になっていることで、接触した時に暖められた空気を逃がさないしくみである。
毛布素材自体の保温力というのは、例えばウールは汗を吸うことによって吸着熱を発し、温度が上がる。カシミヤやキャメルなどはさらにその能力が高い。が、この機能は毛布を身体に近づけて使わないと生きてこない。

思うに「毛布を上にかけるべし」ということは「重ねがけの保温力を高めることと」「毛布の重量によって布団と身体の間に隙間が少なくなって熱が逃げにくくなる」 この2点に集約されるように思われるのだが、重ねがけの保温力であればより嵩の高い肌ふとん等を重ねたほうが効果的だ。また「毛布の重みで隙間が少なくなる」といういことは、同時に毛布の重みで、布団がおさわって嵩が減り、布団自体の保温力を削ぐことになる。ついでに言えば、重い布団は血管を圧迫するのでおすすめではない。

さらに言えば、毛布を上にすると皮膚に接触するのはカバーということになるが、もちろん毛布のほうが接触温感が高いわけで、毛布を下にしたほうが暖かく感じる。昨今は起毛タイプの冬用カバーがあるので、布団だけで保温力が確保できるのであれば、このようなカバーを使うのもいいかもしれない。

結論をいうと、毛布と布団という言葉だけで表現するからややこしくなる。素材や特性、さらに使う人の体質等によっても最適な組合せは変わるのだ。

私の好みで言うと(というか冬はそれで寒さをしのいでいるのだが)、薄手のカシミヤ毛布を身体にゆるく巻きつけ、肩口が開かないようにして、軽量の羽毛布団をその上に掛けるのがベストだ。
手頃なところで言えば、私どもでドイツから直輸入しているIBENAの毛布は1200~1300gと軽いし(通常アクリル毛布は1800~2800g)、綿60%アクリル40%と保温と吸湿のバランスが適度で、これを下につかっても良いだろう。
ibena毛布

上に掛けるのであれば、実は毛布である理由があまりない。キルトなどの素材や肌ふとんでもいいのである。

高齢者の睡眠の問題

テーマ:眠りのお話
睡眠健康指導士上級スキルアップ講座と日本睡眠環境学会学術大会に参加して得たところから

ご高齢の方で、睡眠に問題があると言われる場合は
・朝早く起きてしまう
・夜中に良く目が覚める

この2つが多い。高齢になると毎日のリズムが早い方にずれやすくなるという。そのために朝早く起きてしまうという現象が起きるわけだが、運動量の面から考えてみよう。

高齢になると活動量が減ってくる、それとともに基礎代謝も減る傾向にある。
脳も体もそれほど動かさないとなると疲れも少ないので、必要となる睡眠の時間は減るのだ。そんな状態で夜9時に寝てしまったらどうなるだろう。6時間眠って午前3時。睡眠時間としては十分なのだが、一人起きる時間帯は丑三つ時、通常はヒトの眠気が最も強くなる時間帯に差し掛かっている=ぐっすり寝ている時間だから、ずれが生じる。7.5時間眠ったとしても4時半である。

もう一つ 日常の活動量と睡眠の深さは比例する。当たり前といえば当たり前だが、活動量が多いと披露も蓄積するので、睡眠が深くなるわけだ。当然、活動量の少ない高齢者は、眠りが浅いから途中で目が覚めてしまう。

夕方に仮眠を取る高齢者は、さらに状況が悪化する。夕方は一日のうちで最も覚醒度が高くなる時間帯。その時に仮眠を取ってしまうと、夜の睡眠はますます悪化する。

ここから見いだせる1つの方向性は
・日中の活動量を上げる
午前中には太陽を浴びたほうが良いので、午前中に畑仕事をするのが良い。
できるだけ脳を使うようなことが望ましい。

・午後2~3時頃に 40分を超えない仮眠を習慣づける
午後2~3時は最も眠気が強い時間帯なので、この時に仮眠を取る。この時間に仮眠を取ることで夕方の活動量を高め、それが質のいい睡眠につながってくる。さらに30分ぐらいの習慣づけた仮眠は、アルツハイマー病のリスクを1/5にするというから、なおおすすめだ。

もちろん、これを行っても必ずしも全面解決に至らない場合もあるが、実際はかなり効果が出るそうである。
寝具もストレスの少ないものが、中途覚醒対策にはおすすめなのだ。


ヒトの体温と眠気のリズム

眠りと閨の文化~風と黄色いPOST

テーマ:眠りのお話
夜もすがら もの思ふ頃は 明けやらで ねやのひまさへ つれなかりけり
          俊恵法師

フリーペーパーWatchがリニューアルして、「風と黄色いPOST」に
6月号から「ねむりの部屋」の連載を始めた。

発行・編集の江畑君も秀吉バルの事業を詰めながら並行作業で大変だったようである。

快適な睡眠のための情報はまだまだ少ないので、この連載を通じて眠りについて知っていただきたいと思うのだけれど、この連載は切り口をちょっと変えてみようと思う。

「眠りの文化」というものにスポットをあててみたいからだ。それは「閨(ねや)の文化」と裏腹でもある。睡眠と寝室が一人だけで自己完結するとしたら、人生はずいぶんと淋しいものになるだろう。

「ベッド・イン」という言葉はほとんど二人称で使われ、その意味は睡眠ではなく愛とかセックスである。ジョンレノンとヨーコオノを思い出す人も多いだろう。

30年前に長浜へ帰ってきたときに、店にはブライダル用にレースのフリルが付いたナイロンシースルーのネグリジェが当然のようにして売られていた。いつのころからか、カジュアルなペアパジャマに取って代わられてしまう。今日、寝化粧という作法が残っているかどうかは知らないが、ユニクロのジャージーセットでは、あまりに悲しいではないか。

今日、風呂は広くゴージャスになったが、寝室は殺風景なままというのも少なくない。古来より、文化をはぐくんできたのは閨(ねや)と褥(しとね)だったのだ。これがなければ、源氏物語は存在しえないだろう。

最後はぐっすりと寝ていただくとして、眠りと閨の文化を語ることにしよう。

風と黄色いPOST
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曳山博物館前の眠りのプロショップSawadaのオーナー
睡眠指導士や睡眠環境コーディネーターの資格を持ち、日夜快眠実現のために、いろいろと寝具やベッドの研究を続けています。

副業として、アートインナガハマなど、街中のまちづくりにもいろいろ関わっています。

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