寝返りすると眠れるんですか?
テーマ:ベッドとマットレス、敷ふとんのお話
2013/02/18 17:51
今日、東京の通販番組を制作している会社から電話があった。
「うちで、新しい低反発マットレスを扱うんですね。それは、従来の低反発マットレスと違って寝返りが打ちやすいんですが、寝返りが打ちやすいと血行が促進されて眠りが良くなるってことはあるんでしょうか?」
なんで、うちに電話がかかってきたのかよくわからないが、「またか・・・」という誤謬である。
確かに低反発マットレスは、寝返りが打ちにくい。しかも、沈み込んでしまうし、湿気の循環が良くないので蒸れやすく、しかもへたりやすい。私にとっては使いたくないマットレスの最上位にくる。もちろん、私の店でおすすめすることはない。
一方で高反発タイプというのがあるが、これは「寝返りのうちやすさ」を旗印にしているものがある。が、何をもって高反発・低反発というのか、そもそもの定義が曖昧だ。
従ってどちらが良いんですか、といわれても答えようがない。使う人の体格・体質・寝姿勢・好みによってまちまちだからだ。
一般的には、硬すぎるマットレスだと寝返りが増える。寝返り時には睡眠がかなり浅くなるので、寝返りが多いと睡眠の質は低下する。一方、ある程度の寝返りは必要だとされる。ところが、医学的に何回が最適かは、未だかつて研究されたデータを見たことがない。(寝返りが睡眠にどう影響するかという研究はあるのだが、何回ぐらいが最適かは無い。このあたりはパラマウントベッドがけっこう研究熱心である) よく20回ぐらいが良いといわれるのだが、これぐらいのバランスが良いんじゃないですかという感じで捉えてもらった方がいいだろう。そもそも、寝返りの基準も実験によってあいまいだ。
つまり、寝返りのしやすさは快眠の必要条件であるけれど、寝返りがしやすかったら快眠できるという十分条件ではない。自分に合うものを探そうとするなら、やはりカウンセリングをして、フィッティングが必要だろうと思う。時間をかけてカウンセリングしても、しばらく使用しているうちに合わなくなってくるということもあるのだから、このテーマは実に奥が深い。簡単に「・・・ですか?」といわれても困るのである。
ちなみに通販番組のええかげんさは、有名な低反発マットレスのCMを見て欲しい。何百万台も出荷しているそうで、顧客満足度は97%だそうである。もっともその顧客満足度は136名中の132名のデータだそうだから、この数字のギャップは何だろうね。ちゃんとフィッティングされた寝具に寝ている人が使ったら、どれだけ数字が取れるか興味深い。
だいたい、寝具における低反発素材はすでに終わっている。まともな寝具メーカーはメインで扱うことは決してない。東京西川の新しいカタログが来たけど、低反発は枕で一部使われているだけだ。
「うちで、新しい低反発マットレスを扱うんですね。それは、従来の低反発マットレスと違って寝返りが打ちやすいんですが、寝返りが打ちやすいと血行が促進されて眠りが良くなるってことはあるんでしょうか?」
なんで、うちに電話がかかってきたのかよくわからないが、「またか・・・」という誤謬である。
確かに低反発マットレスは、寝返りが打ちにくい。しかも、沈み込んでしまうし、湿気の循環が良くないので蒸れやすく、しかもへたりやすい。私にとっては使いたくないマットレスの最上位にくる。もちろん、私の店でおすすめすることはない。
一方で高反発タイプというのがあるが、これは「寝返りのうちやすさ」を旗印にしているものがある。が、何をもって高反発・低反発というのか、そもそもの定義が曖昧だ。
従ってどちらが良いんですか、といわれても答えようがない。使う人の体格・体質・寝姿勢・好みによってまちまちだからだ。
一般的には、硬すぎるマットレスだと寝返りが増える。寝返り時には睡眠がかなり浅くなるので、寝返りが多いと睡眠の質は低下する。一方、ある程度の寝返りは必要だとされる。ところが、医学的に何回が最適かは、未だかつて研究されたデータを見たことがない。(寝返りが睡眠にどう影響するかという研究はあるのだが、何回ぐらいが最適かは無い。このあたりはパラマウントベッドがけっこう研究熱心である) よく20回ぐらいが良いといわれるのだが、これぐらいのバランスが良いんじゃないですかという感じで捉えてもらった方がいいだろう。そもそも、寝返りの基準も実験によってあいまいだ。
つまり、寝返りのしやすさは快眠の必要条件であるけれど、寝返りがしやすかったら快眠できるという十分条件ではない。自分に合うものを探そうとするなら、やはりカウンセリングをして、フィッティングが必要だろうと思う。時間をかけてカウンセリングしても、しばらく使用しているうちに合わなくなってくるということもあるのだから、このテーマは実に奥が深い。簡単に「・・・ですか?」といわれても困るのである。
ちなみに通販番組のええかげんさは、有名な低反発マットレスのCMを見て欲しい。何百万台も出荷しているそうで、顧客満足度は97%だそうである。もっともその顧客満足度は136名中の132名のデータだそうだから、この数字のギャップは何だろうね。ちゃんとフィッティングされた寝具に寝ている人が使ったら、どれだけ数字が取れるか興味深い。
だいたい、寝具における低反発素材はすでに終わっている。まともな寝具メーカーはメインで扱うことは決してない。東京西川の新しいカタログが来たけど、低反発は枕で一部使われているだけだ。
アウトドアに持っていきたい1枚
テーマ:眠るための道具・寝具のお話
2013/02/06 15:46
昨年新たにラインナップに加わった、オーストリア・フッセネガー社の毛布。
ドイツのIBENA社の毛布は綿60%アクリル40%という混率で、吸湿性と暖かさを両立させた軽い毛布で人気をいただいているのだが、こちらは綿60%バンブー(竹繊維)40%という混率だ。
竹繊維というと硬いのか、と思われがちだが、竹を溶かして溶剤に射出してつくる、テンセルなどと同じような製法のセルロース繊維で、特徴は非常になめらか。吸湿性が良く、竹の持つ抗菌性もある。加工しているが、天然素材といってもいいだろう。シルキーな風合いが気持ち良い。15,750円だが、ただいまバーゲン中で12,600円とお買得でもある。
さて、タイトルの主役はこの毛布ではなく、カタログを見ていて気になったシリーズ。
カラフルなボーダーのバッグに入った3色の綿85%アクリル15%と薄く軽量だ。ヨーロッパの製品らしく色も鮮やかでリバーシブル。ちょっとクルマに積んでおくと便利かもしれない。
9,975円だが、バーゲン価格は7,980円。
ドイツのIBENA社の毛布は綿60%アクリル40%という混率で、吸湿性と暖かさを両立させた軽い毛布で人気をいただいているのだが、こちらは綿60%バンブー(竹繊維)40%という混率だ。
竹繊維というと硬いのか、と思われがちだが、竹を溶かして溶剤に射出してつくる、テンセルなどと同じような製法のセルロース繊維で、特徴は非常になめらか。吸湿性が良く、竹の持つ抗菌性もある。加工しているが、天然素材といってもいいだろう。シルキーな風合いが気持ち良い。15,750円だが、ただいまバーゲン中で12,600円とお買得でもある。
さて、タイトルの主役はこの毛布ではなく、カタログを見ていて気になったシリーズ。
カラフルなボーダーのバッグに入った3色の綿85%アクリル15%と薄く軽量だ。ヨーロッパの製品らしく色も鮮やかでリバーシブル。ちょっとクルマに積んでおくと便利かもしれない。
9,975円だが、バーゲン価格は7,980円。
ヴァルダイステッキーグースあと3kg
テーマ:羽毛ふとんのお話
2013/02/01 15:44
今年のハイムテキスタイル見本市で買った羽毛はKauffmann社のベスト・オブ・ポメラニアングース。
手選別で絡みの強い最高級羽毛である。会場見回したが、このレベルの羽毛はほとんどない。一社あるのだが、洗浄が不十分で、昨年友人が失敗をしている。
Kauffmann社は長いつきあいだから、通常のレベル+再洗いをしてくれる=心得ているということ。
今後ますます手に入れにくくなるのは必定、ということで、昨年も同じものを仕入れているのだが多めに注文。ただし、価格は上がっているし、ユーロ高でダブルパンチ。
そういう最高級品なんだが、ずいぶん前に購入したヴァルダイ・ステッキーグースに比べると見劣りがしてしまう。
もう、こんな良い原料は手に入らない。
250,000円/kgという、安くはない価格だからそれほど沢山動くわけではないが、昨年の秋に10kgを切ったと思ったら、ついに残り3kgとなった。
原料としては5kg残っているのだが、うち2kgは熊本市のお客様からキープしておいて、と予約済みである。
このクラスの原料はまず手に入らないことがわかっているから、手放すのが惜しい気持ちが沸いてくる。
人生にこの1枚!と思われる方は是非どうぞ。
手選別で絡みの強い最高級羽毛である。会場見回したが、このレベルの羽毛はほとんどない。一社あるのだが、洗浄が不十分で、昨年友人が失敗をしている。
Kauffmann社は長いつきあいだから、通常のレベル+再洗いをしてくれる=心得ているということ。
今後ますます手に入れにくくなるのは必定、ということで、昨年も同じものを仕入れているのだが多めに注文。ただし、価格は上がっているし、ユーロ高でダブルパンチ。
そういう最高級品なんだが、ずいぶん前に購入したヴァルダイ・ステッキーグースに比べると見劣りがしてしまう。
もう、こんな良い原料は手に入らない。
250,000円/kgという、安くはない価格だからそれほど沢山動くわけではないが、昨年の秋に10kgを切ったと思ったら、ついに残り3kgとなった。
原料としては5kg残っているのだが、うち2kgは熊本市のお客様からキープしておいて、と予約済みである。
このクラスの原料はまず手に入らないことがわかっているから、手放すのが惜しい気持ちが沸いてくる。
人生にこの1枚!と思われる方は是非どうぞ。