負担人というお仕事

テーマ:よもやま話
今年の曳山祭に与えられた役割は副負担人。

正負担人とともに山組運営の責任者ということになる。なぜ、「負担」人なのか?山組の全責任を負担するからなのか、はたまた昔は費用を全て負担したのかはわからない。が、若衆筆頭とともに祭り運営の責任を負う。

大きい町だと、中老や若衆も人数があって分業もできるのだが、孔雀山は中老も若衆も一緒になって祭りを遂行する総まつり。人数が少ないので、何でもしなければならない。

そうして迎えた祭の本日、負担人の第一の仕事は「挨拶」である。
例えば、登り山は次山に「登り山を始めます」、すじかい橋に到着すると総当番に正装確認して、「到着しました、正装確認しましたので、山を曳きいれます」と挨拶、前の山にも同様。着座したら総当番と前山に挨拶。
と、事あるごとに「人行事」(金棒引き)を露払いに挨拶をする。じゃらじゃらと音がする金棒は、負担人が挨拶のために近づいてきたことを知らせるためだ。

このように、祭は挨拶に始まって、挨拶に終わるといっても過言ではない。当然、いつ挨拶に来られても良いように、人行事と一緒に山の傍に常に一人はいなければならないから・・・立ちっぱなしとなる。特に一番山だと、最後の戻り山までほぼ立ちづめだから、足が棒のようになる。

これは、12山すべてが出ていた時代に、総当番が全体の運行状態を確認するために報告・連絡を徹底したためではないかと思うのだけれど、これを抜かしたりすると運行がストップするので、細心の注意が必要だ。
近年は人行事さんは学生さんがボランティアをしてくれていて、非常にありがたいのだけれど、十分レクチャーしておかないと、負担人が挨拶に来られて人行事を探しに回ることも少なくない。人行事とセットで挨拶は行われるからである。

ということで、「やせがまんの美学」の典型が、座りっぱなしの舞台後見と、立ちっぱなしの負担人なのである。



祭りの宴のあと

テーマ:よもやま話
ようやく、本当にようやく 明日の御幣返しで今年のまつりが終る。

何を書いていいのやら、考えが全然まとまらないのだが、今年ほど子供たちの可能性を見せられたことはない。
義経千本桜 道行初音の旅 通称吉野山。振付の千川貴楽先生が踊りのお師匠さんということもありますが、前半の踊りの振り付は従来になく複雑。

練習の最初のうちは「本当にものになるのか?」半信半疑。ところが4月9日の線香番で一通り踊れるようになってからの伸びがすごい。毎年その傾向はあるけれど、今年ほど感心したことはなかった。

後半、藤太と花四天がでてくるコミカルでリズミカルな場面、これを演じた新1年生と新2年生のコンビは一番最初から心配というか危ぶまれたほどだが、細かい所作や間の取り方もちゃんと身についていて、観客の笑いを誘っている。

10歳もいかぬ子供たちがここまでできるのだから、いわんや大人をもや。

それにしても少人数の山組。それだけにチームワークは抜群で、多くの人の助けをいただきながら、無事終えることができた。

天気がよかったのも何よりであった。

カウフマン社ベストオブポメラニアン

テーマ:羽毛ふとんのお話
昨年の1月、そして引き続き今年の1月にもドイツ・ハイムテキスタイル見本市でオーダーした羽毛である。
ポーランドの北西部ポメラニア地方で採れた、手選別によって得られるステッキー(絡みの強い)なホワイトグースダウンである。

ベスト・オブ・ポメラニアン

羽毛の性能的なお話しをすれば
・手選別でホコリが非常に少ない
・絡み合うので、保温性が非常に高い
・ダウンボールが大きく嵩高性20.8cm(日本で旧方式での計測)
・アレルギーも少ない

などなど、アイダーを除けば世界でも最も品質の高い羽毛といえるだろう。

といっても、どんな良い羽毛であれ、羽毛ふとんの仕立方を間違えると素材の良さを台無しにするのは料理でも同じである。

気持よく眠ることができるとは、
・軽い生地
・通気性の良い生地
・バランスの取れた羽毛の充填量
ということになるだろう。

その為に選ばれた生地はオーストリアHEFEL社の198。79g/㎡という超軽量な綿100%の生地だ。

理屈抜きに使って気持ちが良い、それを味わっていただければ幸いである。

April Fool Special 「夢誘空間」発売開始

テーマ:お店の情報(イベント等)や仕事のお話
眠りのプロショップSawada(沢田昌宏 代表取締役)は、この度NASAとNASDA連携のもとで開発していた新型睡眠器を発売する。

この新型睡眠器は「夢誘空間」と呼ばれる新しいテクノロジーを投入した寝具である。

ヒトはもともと足を投げ出して座った状態で寝ていた、それが次第に横で眠るようになったといわれている。ヨーロッパでは、つい最近まで枕の下にボルスターと呼ばれるクッションをいれて、斜めにもたれかかるように寝ていたといわれるから、その名残なのであろうか?ドイツなどで枕を買うと80×80cmと大きな座布団なみの大きさがある。

さて、安眠というと枕や敷ふとんなどが大切だといわれる。これは、重力の影響があるからで、無重力状態の宇宙空間では、重力的ストレスがかからないので、あとは温湿度や光、音の調整さえできれば睡眠にとっても良い環境といわれる。

「夢誘空間」はその重力ストレスをなくした睡眠カプセルである。睡眠カプセルは円形型をしていて、中に入りスイッチを入れると、重力子を制御して無重力状態を作り上げる。実際にはカプセル自体も空中に浮揚しながら、中へ入っている人の睡眠状態にあわせてゆりかごのごとく、回転したり揺れ動くようになっている。

形状は下記のようになっている。
UFO

どこかで見たことがあるようなカタチだが、同社によると「全くの新デザインによる新設計」とのことで、愛称は「アダムスキー」だそうだ。
屋外でも使えるが、しばしば未確認飛行物体と誤認され、場合によっては撃墜の憂き目にあうこともあるので要注意が必要とのことだ。万一に備えシールドジェネレーターのオプションも用意されている。このオプションは「ANTI-SHADO」と呼ばれている。

価格は980万円で、「これだけの機能をもちながら極めて安価」と沢田社長は力説をする。

同社では重力子制御技術を利用したワープ機能をもりこんだ新型も開発中とのことで、コードネーム「ウラシマ」。
相対論を利用したウラシマ効果により、一眠りすると100年後の未来に行くことができるという。残念ながら、戻る機能は付けられていないらしく、「テスト運転した研究員が誰も戻ってこない、まだまだ改良の余地がある」

今後の開発に期待したいところである。

April Fool Special

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曳山博物館前の眠りのプロショップSawadaのオーナー
睡眠指導士や睡眠環境コーディネーターの資格を持ち、日夜快眠実現のために、いろいろと寝具やベッドの研究を続けています。

副業として、アートインナガハマなど、街中のまちづくりにもいろいろ関わっています。

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