旅日記その9 JAL

テーマ:よもやま話
旅の期間、ヨーロッパのホテルのテレビを見ていると、一番の内容はもちろんハイチの大地震でしたが、日本関係ではJALの話題が圧倒的です。

実はつぶれるはずがない、と思われたエアラインの破綻の現場にたまたま居合わせたことがあります。
2001年10月、あのツインタワーテロの1ヶ月後にオーストリア・ブレゲンツのカウフマン社の新工場視察とハンガリーの農場視察に行ったときのこと。
ヴェネツィアからチューリッヒ、チューリッヒからブダペストまでをスイスエアーでチケットを取りました。
チューリッヒまでの機内で新聞を読んでいると「スイスエア、巨額の資金が数日中に必要」というニュースが載っています。「まさか金融立国スイスのフラッグシップが潰れるなんてないよね」と思いつつも、その2日後にスイスエアは破綻、当日ブダペスト行きのチケットがパァになってしまいました。ブダペスト行きのチケットはハンガリーエアで買い直しするはめに。たった2日間止ってしまったために、スイスエアは市場の信頼を失い、結果的にはルフトハンザ傘下になったのです。

もしJALがそうなれば、世界の空港で路頭に迷う日本人が一気にでることを考えれば、止めてしまうと云う決断はできなかったでしょうが、この問題はなかなかやっかい。

ドイツに同時期に来ていた、稲垣君は今回JALをセレクト。「サービス良かったですよ」とご満悦でした

どうもデルタエアー中心のスカイチームに移籍する模様ですね。
私は、スターアライアンスのマイルを集めているのだけど(今回は19000マイル)
JAL頑張れ!





旅日記その8 最終日

テーマ:まちづくり
22日、最終日は 東京でHA2という企画やデザインを行っている会社の森本さん、アバンアソシエイツという企画コンサルティングをしている会社の野口さん。お二人とも藻谷さんのお仲間ですが、一緒に合流して5人でシンガポールの街歩きです。

最初に行ったのはフラナガン博物館。歴史の浅いシンガポールですが、中国人の男性とマレー人の女性が結婚して生れたのがフラナガン文化。
この美術館はデザイナーが良いのか、本当に良くできた内容の濃い美術館で、展示品のレベルも高く、シンガポールへ行ったら必ず行くべしという場所でしょう。

ちなみに「地球の歩き方」は27年前にヨーロッパを始めて旅した時に「1日4,000円でヨーロッパを回る本」と一緒に以降海外旅行のバイブルとしているのですが、最近の内容には?が少なくありません。一番止めて欲しいのは地図の中でマクドナルドをレストラン表示すること。どういう神経かと思います。
今回のフラナガン博物館も内容に比して、説明が小さすぎ。シンガポール文化の根幹みたいなところなので、もう少し整理して突っ込んだ構成が欲しいですね。

ずいぶん満足して、これも地球の歩き方に載っていないフラナガン住宅の最も美しいと言われるストリートを通って、これも載っていないアンシャンロードのおしゃれなショップ群と街並みを見ながら、チャイナタウンへ。このあたり地元にいらっしゃるだけあって藻谷さんは非常に詳しい。

今日のテーマはまちづくりなので、開発の仕方についての話をしながらです。
かつてチャイナタウンでは昔からの住宅をすっきりつぶして、その後に高層ビルを建てるという方式でしたが、途中で古くからの良き街並みをかたっぱしから壊していることに気がついて、そういう配慮をした開発へと変わっていった形跡を辿りました。

何度も同じような話になりますが、街を生き返らせるのは、ヒューマンスケールの街並みとキラリと光る店ぞろえなのでしょう。

その後はシンガポール市内を一望できる山をトレイル。結局今日一日で2万歩を超えました。
ガイドブックには決して載らないスポットを巡っていただいた藻谷さんに感謝。

最後は、これも秘蔵のニョニャ料理のお店で絶妙のチキンライス等々。

藻谷さん、森本さん、野口さんは復刻した萩ガラスに関して様々な企画イベントを行っておられます。長浜のお江の話と絡めて黒壁ガラスとの仕掛けができそうな感じです。長浜へお越しいただけるようにお願い。面白くなりそうです。

夜11時に空港へ。24時間空港であるチャンギエアポートは、この時間でも人で一杯です。
翌8時過ぎに関空へ

ウェットな冷気が身体を突き刺します。ともあれ長い旅も無事終わりを迎えたのです。



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