おくりひと
ちょっと不謹慎ですが、何とか映画祭でモッ君主演の「おくりひと」がグランプリを取ったとか。納棺師なんてあまり、考える事がないかもしれません。私の父方の祖父母は同じ納棺師に入れてもらいました。その人は何万人か納棺しているそうです。ある意味、すごいことだなと思います。3年前の父の逝去の際はSホールの関係から「湯灌の儀」といって若い方が2人来られ、新しい設備を使って本当にきれいに納棺してくれました。
田舎では今でも親族で行うところが多く、母方の祖父母は自分たちでいれましたが、けっこう大変です。父のときのようにやってあげたほうが死者も喜ぶかな(金はかかりますけど)と思います。以前は葬儀関係の仕事って本当に大変でいやだななんて思っていましたが、そのとき湯灌の儀をしてくれた人や葬儀のときのSホールの人たちを見ると、遺族の悲しみに対して精一杯の真心で人生最期のときをきれいに送ってあげようとしておられ、この仕事は素晴らしく、気高く思えました。
3年前の父を納棺するときの事でした。冥土へ旅立つ親父に小遣いをあげる意味で壱文銭の描いた財布を遺体の懐へ入れてあげるように促されるのですが、そのとき私は涙が止まりませんでした。「親父、そういえば本当の小遣いやったことなかったな。こんな小遣いしかやれんですまんかったな。」ということです。後にある人から「親父に小遣いやろうなんて、そんな失礼なことできんやろ。」と言われましたが、納棺のときの悔しい思い出の一つであります。
今日はちょっと暗い話しでした。
寝耳に水、耳を疑う
昨日、例年通り、湖北町速水の八朔大祭に行ってまいりました。今年は20年振りの幡母衣行列があるということで油甚さんのブログにも紹介されていっるように長浜からもたくさん来ておられました。
今日のNHK近江610にその様子が紹介されていました。実行委員長の杉田信男さんの息子さんの高徳さんが写真のような武者行列に参加されていまして、その密着取材と言うものでした。
「まつりはみんなが元気になれる、だからなくてはならないもの。」と言われていたのが印象的でした。それにしてもすごい、行列は20時30分から始まり23時終了、足止め踊りを23時から行って初日終了という、ホンマに値打ちなまつりです。実際は日付が変わりました。
そんな行列の真っ最中に「福田首相辞任表明」の速報が流れました。しかし私たちはまつりの最中、集まっていた親族は誰もその事を知りませんでして翌朝、昨夜が遅かったので眠い目をこすっていたらびっくりした次第です。
昨年に続いて投げ出したなどといわれていますが、安倍さんと違うのは福田さんは自民党が選挙に勝つために考えての事なのでしょうね。つまり、国民よりも党利党略を優先したのだと思います。福田さんはある意味、柔道の石井(金メダリスト)がいうように腹黒くなく、ナンバー2タイプなのだと思います。ただ、国民より党というのは情けないですね。
また、小泉待望論がありますが、私が思うに彼は確かに国民に痛みをあじわせながらも構造改革を行いある程度の成果は上げたように見えます。しかし天下りや族議員の利権や公務員制度改革など肝心なことを結局解決せずに、むしろこれから年金などの厄介な問題などが起こるという事を予想してまだ人気があるうちにうまいことやめた。そしてあとの安倍、福田両首相がその尻拭いに弱ったという感じがします。ある意味、途中で投げ出したのは小泉さんであり、構造改悪無責任内閣であったと思います。そんな人をなぜ待望するのかわたくしにはわかりません。
マスコミも政治化の政策論争など本当に大切な情報提供をすべきであり、それをせずにスキャンダルなどワイドショーに陥っているのは、日本の恥のような気がします。
今夜は湖北町の速水へ行きましょう
今日は防災の日。関東大震災が起こった日です。当然私は生まれていませんが、平成7年の阪神大震災は覚えています。その日は早朝に韓国へ旅行に行く日で名古屋に泊まっていました。なぜか寝付けなかったのですが地震が発生してなかなか治まらなかったのでテレビをつけると、彦根震度5にドキッとして家に電話したのを覚えています。そのとき「震源地は淡路島くらいとちやうか。」と言ったらしくて、後の発表でその通りでしたので、「あんたはなまずか。」と妹に言われました。
発生から1ヵ月後、神戸の小学校へボランティアで炊き出しに行きました。なにか、途中から別世界、違う次元の世界へ入った気がしました。それから3年後、淡路島の震災記念館へ行きました。映像でそのときのことを流しておられました。それを見ているうちになぜか涙があふれて止まりませんでした。
そのときの事を、もう忘れてしまっていますが、災害への備えは大切ですね。ただ、いつどこで起こるかわかりませんのでなんとも仕様がないのですが。
さて、すっかりタイトルとは、外れてしまいました。昨日も書きましたが、今日は湖北町の速水の伊豆神社の八朔大祭が行われています。私の妻がそこの出身なので毎年、9月1日は呼ばれて行っております。今年は20年振りに幡母衣(ばんばら行列)が復活するという事で、新聞などで話題になっております。昨日、予行演習が行われたみたいで、当日は提灯がついてきれいであろうと書かれていました。青物神輿の巡行は18時から、幡母衣行列は20時30分から行われるそうで、河毛駅からシャトルバスも出るそうです。速水地区の方は一生懸命やっておられまして、先日もNHKに出演、報道されました。露店も出てにぎやかです。なんでも、ここが終われば明日からの敦賀まつりに露天商は行くとか。
さて、仕事はそろそろ終わって、速水へ行こうかな。