弱りますな、また食品の不祥事か
また食品の不祥事が発覚しました。政治や医療、マスコミ、教育関連など最近の日本は不祥事が枚挙にいとまなしというかんじです(あっては困るのですが)。その中でも食品は医療と並んで直接命にかかわるので何かあればものすごく叩かれます。医療などは内容等が難しいので医療側も「放っとけ」という態度が多いのですが食品は誰もがわかり易く、また誤解もされ易いので目のかたきのように徹底的に叩かれます。
私は、食の安全を軽視しているわけではないのですが、少し行き過ぎの報道には疑問を持っています。それでも、本当に許せない、人をだますという今回の事件。一部の食品業界の行為は残りの正直にやっている業者にとって、監視や書類、配達時の受取側の点検など更なる負担を強いられることになり大変です。
本日の中日新聞のコラムにも載っていましたが社会は「そんなことはありえない、起きない。」を前提にしていることが多いのですが、これがなくなると「検査の強化」「警備の強化」「監視の強化」につながって行きます。それは当然ただでは出来ません。何でも疑ってかかる世の中、「信」のない世の中にかかるコストはあまりにも多いといえましょう。
五輪のときに孔子のことばがよく引用されました。孔子は君主(国王)がしなければならないことは何かと弟子に聞かれたとき
「兵(軍事力)食(人民を飢えさせない)信(国民同士の信頼)を満たすべし」と答えます。
弟子が、もしやむ得ずして一つを棄てるなら
「兵を棄てるべし」(当然でしょうね)
残り2つのうち、もしやむを得ずしてどちらかを棄てるなら
「食を棄てるべし、信がなければ国は滅ぶ」とこたえたとか。今、総裁選が行われていますが、「信」を取り戻すために立ちあがらなければならないと思います。