柔道苦戦?
唯一の日本が生んだ五輪種目である柔道。だから日本代表の選手は大変です。宗主国の代表である以上、金メダルは当たり前だからです。しかしここ数年、日本選手が金ゼロになってもおかしくないほど世界の柔道はレベルが上がっています。
アテネ五輪の時、女子は1階級逃したのみであとは金、男子も3つくらい金で、近年にない好成績だったのですが、北京で本当におかしな柔道に逆戻りしました。そして世界選手権で男子は優勝なしということが1回おこりました。
ソウル五輪の時に金メダルなしになるところを斉藤が優勝してくい止めて、日本のヘッドコーチだった藤猪先生が泣かれていたのを思い出します。しかし今ではたとえそんなことが起こっても泣くということはないでしょうね。
今日女子で前回に引き続き北朝鮮選手に敗れてしまった中村美里。前回、銅メダルに「金でなければ。」と嬉しい顔をしなかったのですが、メダルをとったら喜ぶ他の競技と同じように柔道もなってしまったような気がします。
考えたら世界で一番柔道が盛んなのは日本ではなくフランスなんです。競技人口の割合は日本の倍くらいあるんです。
サッカーがイギリスではなくブラジルなどの方が盛んなこととよく似たものですね。
ただ、宗主国として柔道の試合審判規定(ルール)の改正に関しては毅然とした態度をとって欲しいですね。ちなみにサッカーはルール改正は英国の4協会(イングランドやスコットランドなど)の許可がないと改正できません。それくらいのことを柔道にも望みたいものです。
予選決勝は一番残酷な試合
オリンピックが始まりました。開会式前のサッカーの予選リーグで日本の男子はなんと一番強いと思われるスペインに1-0で勝ちました。16年前のアトランタオリンピックで直前のワールドカップ優勝国のブラジルに1-0で勝ったマイアミの奇跡をほうふつさせます。
当時のブラジルは若手が成長しており、フル代表のオーバーエイジ枠3人を加えてワールドカップ優勝チームより強いと言われておりました。今回のスペインも直前のワールドカップ優勝国ですが、そこまではいかないでしょう。しかし、何年か前のワールドユース(20歳以下ワールドカップ)で日本が準優勝した時、優勝したのはスペイン。小野が累積警告で出場停止であったとはいえ0-5の完敗でした。それを思うと日本も強くなったものです。
しかし、これは予選リーグ。あと2試合ありますのでまだわかりません。決勝トーナメントを目指して頑張ってもらいたいものです。
さて、忘れていました高校野球の滋賀大会。本日は決勝でした。北大津と野洲が対戦し北大津がサヨナラで優勝。甲子園出場を決めました。
いつも思うのですが、高校野球の予選の決勝は本当に残酷な試合ですね。ある意味、見ている方は一番面白い試合かなと思いますが片や甲子園、片や予選敗退ですから。ゲームセットの瞬間は涙が出るような時間帯でしょうか。
サッカーでいまだに語られるのがアメリカワールドカップを直前で逃した、ドーハの悲劇。フランス行きを決めたジョホールバルの歓喜。勝った方は非常にうれしく歓喜の渦ですね。しかし負けた方は本当にしばらくはショックで立ち上がれない感じです。
だから高校野球や相撲などは敗者へのいたわりなどを言われて、ガッツポーズなどを禁止したり自粛します。
でも勝った方は素直に喜んでいいのではないですかね。ただ相手を侮辱する行為は絶対にしてはいけません。何年か前のサッカーのアジアカップ。ヨルダンにPK戦で危ないときがあったのですが、ヨルダンの選手が日本がPKをはずしたときにおどけたりしたそうです。当時のジーコ監督は「あれは絶対にやってはいけない行為、こんなチームに負けられないと思った。」と語ったそうです。
毎年見る、ある意味一番残酷な予選の決勝戦。素晴らしい感動を与えてくれる両チームに拍手を送りたいですね。
ロンドン五輪、明日から
ロンドンオリンピックが、いよいよ明日から始まります。開会式は28日ですが、開催期間の長いサッカーなどが明日から開幕するからです。
よこっぺさんが書かれてますように、ロンドンは3回目の開催。2回目の時に日本はドイツとともに敗戦国で第2次大戦を引き起こした罰として招待されませんでした。ある意味因縁のある、大会であります。
2020年の五輪に東京が立候補していますが、2008年の北京五輪、2018年に平昌(韓国)で冬の五輪が開催されるためアジアでの開催が続くということで開催は難しいと言われています。それでも1984年ロス、1996年アトランタと間12年でアメリカ開催がされていますので「別にかまへんがな!」と言いたいのですが。東京ではなく札幌あたりが立候補して初の夏冬開催とかいけませんかな。
それにしてもオリンピックは本当に楽しみです。日本選手が活躍すると本当に盛り上がりますね。逆にメダル候補が敗退すると、なんか気が抜けてしまいます。
大会の前半で水泳と柔道があり、メダルが期待されます。特に柔道は「JUDOではなくJADOになってしまった。」と油甚さんが前回書かれていましたが、最近は本来の柔道の形に戻りつつあるので、いい試合を期待したいですね。ただ世界の柔道はかなり強くなっているので日本勢は苦戦が予想されます。
球技はサッカーです。男女とも初戦が大切。特に男子はスペインが相手。アトランタ大会の様に奇跡が起こると面白いですね。ただ、最近の日本は強いのでスペインもアトランタ大会のブラジルのように、なめてはかかってこないので難しいかな。
とにかく日本選手の活躍と世界の素晴らしいアスリートに楽しませてもらいましょう。
悲しい水難事故
マルセンちゃんさんが昨日書かれていましたが、南浜で若者が遊泳中におぼれて本日2人が遺体で見つかったそうです。マルセンちゃんさんも書いておられた通り、13日にも同じ南浜で取水塔に上っていた人が落下して溺死した事故があったばかりでした。
今回の事故現場は姉川の河口付近で流れが合流して危険な渦が巻くところで、救助に向かったダイバーが「身体が引っ張られるくらいの強い流れがあった。」というところでした。
実際に琵琶湖や海の岸辺の流れは恐ろしいものがあり、流れが交わるところなどは人間の力ではどうしようもない流れができ、岸に帰ることができないということがよくあるそうです。そういうことで、遊泳禁止になっているところへはむやみに行かないことが大切ですね。
冬のスキーでもそうですが進入禁止になっていたりすると、若者は行きたくなるものですが、経験上事故が多いことがわかっているのですから絶対に行かないことですね。
今回の事故の犠牲を無駄にすることなく、事故防止の手段を考えていきたいものです。それと我々も、「私は大丈夫。」という気持ちは捨てて危険なところへは入らないようにしたいものですね。
今回の犠牲者は水深15M以上のところで見つかったそうです。家族にしたら見られないものだと思います。悲しい事故がないように私たちも肝に銘じたいものです。
千秋楽全勝相星決戦
大相撲名古屋場所が終了しました。なんと今場所は横綱・白鵬と大関・日馬富士がともに全勝で千秋楽を迎えて対戦。勝った方が全勝優勝ということで、なんと大関日馬富士が勝って優勝しました。
かなり前に、当時新横綱の隆の里と横綱・千代の富士が全勝相星決戦で隆の里が優勝したことを覚えています。
大相撲は相星(勝ち負けが同数)であれば優勝決定戦が行われるのですが、千秋楽を相星で迎えて対戦するということは、滅多にありません。まして全勝となるとほとんどないでしょうね。
今回またも日本人力士の優勝はありませんでした。それにも増してモンゴル出身の最高位の力士が全勝相星決戦となりましたので、表彰式の君が代斉唱が何か違和感を覚えました。日馬富士のインタビューなどを聞いていると、日本人以上の日本の心を持った力士というような気がします。先場所の旭天鵬といい、日本人には、たたき上げの力士が少ないからですかね。
日本人力士は学生相撲出身が多くなりました。稀勢の里くらいですか中卒で幕の内にいる日本人力士は。以前に久島海という力士がいました。彼は高校でアマチュア横綱になったのですが、大学に行きました。力士としては大学へ行ったために、鍛えられるときに鍛えることができなかった。やはりプロに入るべきだったんではないかなと思います。(人間力をつけることができたかどうかは別ですよ)。
学生スポーツの世界とプロの世界は全然違います。高校卒業の頃の貴重な時代を当時の自分の力で手を抜いてしまうレベルのアマチュアへ行くか、厳しいプロに行くかではその後の人生が異なるような気がします。野球でも高校を出てすぐにプロに入った田中(楽天)と大学に行った斉藤(日ハム)は少し違いますね。昔の怪童と呼ばれた江川も大学ではなくプロにすぐ行けばすごい大投手になったかもしれませんね。
相撲は身体があのように異常に大きくなるので、もし相撲で目が出ないと廃業した時に潰しがききません。そのために様子を見るのを鑑みて学生相撲から入門という傾向になるようです。モンゴル力士との差はそこにできるのかなと思いますね。
稀勢の里、白鵬との相撲で変な手を使いましたが、そんなことをせずに頑張って横綱になって欲しいものです。