クライマックスシリーズ
プロ野球も終盤に入り、セリーグは北京五輪で生き返った選手を持つ巨人が阪神を追い抜いて奇跡の逆転優勝へあと少し。昨日両者の対戦成績は並びましたが、それまで巨人はヤクルト、横浜、パリーグとの交流戦のみの勝ち越しであとの3球団には負け越し。このままいくともし優勝したら負け越しの方が多い初の優勝者となるところでした。
さて、何年か前から導入されたクライマックスシリーズ(以下CS)。年間1位が優勝者になれない弊害が出ていてぺナットレースを何のためにやるのか意味が問われていますが、興業的には成功でして今年の広島のように優勝は無理でも3位ならわからんということで消化試合が減っているよさはあります。パリーグは5位までわからんという感じですね。ただ、3位にはいればひょっとしたら日本一になれる可能性があるわけで実際3年前、3位の西武はペナントレースを負け越しでしたがプレーオフに出ています。(幸い2連敗しましたが、ひょっとしたらわざと負けたのかもしれません。)
今までオールスターゲームが終了すると優勝の可能性のあるチームとないチームの試合は大抵結果が見えていて可能性のあるチームが3連戦なら3連勝します。たまに負けると「痛い取りこぼし。」となっていたのがCS導入から消化試合が少ないため、試合に無気力感が少なくなりました。ただ、3位までというのはどうかと思います。2位まででいいのではないかな。また上位チームへのアドバンテージをもう少し考えるべきではないかと思います。
とにかく、私の好きな広島カープにも可能性があるのでうれしいことです。ただ、貯金(勝ち越し)がせめて8以上あればCSに出る資格はあると思いますが5割をかろうじて超えるくらいなら4位でいいと思います。広島は阪神などに選手を取られてあの戦力でよくやってくれたと思います。それで十分です。
さて、記録マニアの私から一口メモ、今まで一番優勝者から最下位まで接近したのはいつでしょうか?答えは昭和48年巨人がV9を達成した年、甲子園で阪神ー巨人で、阪神引き分け以上、巨人勝利で優勝が決まるというとき。結果は巨人が高橋一三が阪神を完封、9-0で巨人が勝って優勝。悔しがった阪神ファンがグランドに流れ込み、巨人の選手がベンチに逃げた年です。ちなみに優勝した巨人と最下位の広島とは6・5ゲーム差。これくらい接近していたらクライマックスシリーズも価値がありますね。