浜縮緬+近江真綿プロジェクト始動

テーマ:眠るための道具・寝具のお話
新聞を見ても、テレビを見ても「安さが全て・・・」みたいな報道が繰り返されています。
その一方で、伝統的な工芸品産品などは安売り志向による海外生産で、地盤沈下に拍車がかかります。一旦無くなってしまった物は、なかなか取り戻せないのです。

そんなことから、私はできる限り国産の伝統産業が残るように取り組んできました。
たまたま、この北近江はシルクロード。北の琴糸に始まり、浜縮緬、近江真綿と絹を使った産品が多くあります。

今回のプロジェクトは「浜縮緬生地を使った近江真綿ふとん」です。
実は5年ほど前にも取り組みました。しかしながらマーケティングが中途半端だったのと、5年前でも最軽量の生地を使ったのですが、それでも158g/平米と重すぎるために、真綿の良さをうまく生かせなかったのです。
一方既製品の高級真綿ふとんは見た目がいいのか、ほとんどがシルクサテンを使用しています。風合いは悪くないのですが、カバーの中ですべってずれやすいので、布団としては感心しない状況です。

今回、ヤブウチさんから「かなり軽い生地ができるよ」とのお話があり、本日生地サンプルを見せていただきました。㎡あたりの重量は110g程度と3割以上軽量化されていて、軽くふわっとした縮緬の生地です。これなら、絹の良さを活かした良い真綿ふとんができそうです。サンプルロットを作るために、生地を織っていただくようお願いしました。できるだけ純国産にこだわりたかったので、生糸も中国産でなく国産品での依頼です。

生地が仕上がればそれでOKというわけではありません。中の真綿の繭を国産にするのは当然として、乾燥繭か、生繭か、実際使用するにはわたの重量を何㎏にするのがベストかを試さなければなりません。

地元の浜縮緬・近江真綿を使った「浜まゆ真綿ふとん」はこれが第1歩です。

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曳山博物館前の眠りのプロショップSawadaのオーナー
睡眠指導士や睡眠環境コーディネーターの資格を持ち、日夜快眠実現のために、いろいろと寝具やベッドの研究を続けています。

副業として、アートインナガハマなど、街中のまちづくりにもいろいろ関わっています。

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