間違いだらけの羽毛ふとん選び その2
テーマ:羽毛ふとんのお話
2009/04/05 00:29
その2 羽毛が吹き出さないようにダウンプルーフ加工がした上質の生地を使っているんです。
よくテレビ通販でこのタイプの説明が出てきます。しかし、一口で言えば「ダウンプルーフ加工はあたりまえ」なのです。
よくダウンジャケットなどから羽毛が飛び出しているのを見たことがあると思います。羽毛というか羽根は先がとんがっているために、生地の織り目から一旦飛び出すと、一方向へ(この場合外側へ)動くので飛び出るわけですね。
そこで、吹き出し防止のためにダウンプルーフ加工を行います。多くの場合樹脂コーティングをすることによって実現しています。この吹き出しにくさは「通気度」という指数で表します。通気度とは空気の通りやすさ。単位はcc/秒です。この数字が大きいと通気性が良いわけですが、反面吹き出しやすくなります。
日本の場合はダウンプルーフ加工は2cc以下です。一般に流通しているものは1.5ccぐらいが多いでしょう。羽毛ふとんの歴史が浅いので、少しでも吹き出しがあるとクレームの対象になりやすいために、生地メーカーは安全策をとって強めにダウンプルーフをしてしまいます。この点、ヨーロッパの生地は2.5~3ccあたりが多いですね。昔から使われているので、ある程度の吹き出しは当たり前という文化があります。
ところが、吹き出さないようにダウンプルーフ加工を強くかけると、今度は通気性が落ちますから、羽毛本来が持っている良さが損なわれます。極端な話、側生地がビニールだったら、通気度は0ですから、確かに吹き出しはありません。と同時に羽毛の持っている、天然素材の良さ、吸湿性や放湿性は完全に損なわれます。
もう一つの問題は、一般的なダウンプルーフは丸洗いをすると、取れてしまうということです。一般的によく使われる60サテンの代表的な生地では、通常の通気度は1.3ccですが、洗うと3.7ccになります。こうなると、非常に吹き出しやすくなります。
ウォッシャブルと呼ばれる羽毛ふとんもありますが、生地のほとんどが1cc以下。確かに吹き出しはしませんが、非常に蒸れやすくなります。
本当は、吹き出しにくい羽毛を使って、できるだけ通気性の良い生地を使うことが、快適な羽毛ふとんの条件です。吹き出しにくい羽毛とは、ダウンボールが大きく、飛び出しやすいダウンファイバーやスモールフェザー、ネックフェザーが少ない羽毛です。
眠りのプロショップSawadaでは
1.定番品の生地は 通気度1.9、2.0、2.8ccと通気性の良い生地を使っています
2.しかも、丸洗いしても通気度変化の少ない生地なので、丸洗いしても安全です。
3.通常ご使用いただくレベルの羽毛は最低でもダウンファイバー(ゴミ)が少ないハンドピック(手摘み)
4.上級品は、さらに手選別で、絡みの強いステッキーダウンを高通気度2.8ccの側を使います。
少々の吹き出しを無視するならば、オーストリアHefel社のリヨセル・バティストの生地3.2ccが最高でしょう。非常に蒸れの少ない快適な羽毛ふとんができます。
ただし、洗えないのとカバーを取り替えるたびに空中に羽毛が少し舞います。この条件を納得いただく方にのみオススメしています。
なお、最高級品のアイダーダックは絡みが非常に強いので、通気度5ccクラスの生地でもOKです。保温力といい蒸れの少なさといい極上ですね
よくテレビ通販でこのタイプの説明が出てきます。しかし、一口で言えば「ダウンプルーフ加工はあたりまえ」なのです。
よくダウンジャケットなどから羽毛が飛び出しているのを見たことがあると思います。羽毛というか羽根は先がとんがっているために、生地の織り目から一旦飛び出すと、一方向へ(この場合外側へ)動くので飛び出るわけですね。
そこで、吹き出し防止のためにダウンプルーフ加工を行います。多くの場合樹脂コーティングをすることによって実現しています。この吹き出しにくさは「通気度」という指数で表します。通気度とは空気の通りやすさ。単位はcc/秒です。この数字が大きいと通気性が良いわけですが、反面吹き出しやすくなります。
日本の場合はダウンプルーフ加工は2cc以下です。一般に流通しているものは1.5ccぐらいが多いでしょう。羽毛ふとんの歴史が浅いので、少しでも吹き出しがあるとクレームの対象になりやすいために、生地メーカーは安全策をとって強めにダウンプルーフをしてしまいます。この点、ヨーロッパの生地は2.5~3ccあたりが多いですね。昔から使われているので、ある程度の吹き出しは当たり前という文化があります。
ところが、吹き出さないようにダウンプルーフ加工を強くかけると、今度は通気性が落ちますから、羽毛本来が持っている良さが損なわれます。極端な話、側生地がビニールだったら、通気度は0ですから、確かに吹き出しはありません。と同時に羽毛の持っている、天然素材の良さ、吸湿性や放湿性は完全に損なわれます。
もう一つの問題は、一般的なダウンプルーフは丸洗いをすると、取れてしまうということです。一般的によく使われる60サテンの代表的な生地では、通常の通気度は1.3ccですが、洗うと3.7ccになります。こうなると、非常に吹き出しやすくなります。
ウォッシャブルと呼ばれる羽毛ふとんもありますが、生地のほとんどが1cc以下。確かに吹き出しはしませんが、非常に蒸れやすくなります。
本当は、吹き出しにくい羽毛を使って、できるだけ通気性の良い生地を使うことが、快適な羽毛ふとんの条件です。吹き出しにくい羽毛とは、ダウンボールが大きく、飛び出しやすいダウンファイバーやスモールフェザー、ネックフェザーが少ない羽毛です。
眠りのプロショップSawadaでは
1.定番品の生地は 通気度1.9、2.0、2.8ccと通気性の良い生地を使っています
2.しかも、丸洗いしても通気度変化の少ない生地なので、丸洗いしても安全です。
3.通常ご使用いただくレベルの羽毛は最低でもダウンファイバー(ゴミ)が少ないハンドピック(手摘み)
4.上級品は、さらに手選別で、絡みの強いステッキーダウンを高通気度2.8ccの側を使います。
少々の吹き出しを無視するならば、オーストリアHefel社のリヨセル・バティストの生地3.2ccが最高でしょう。非常に蒸れの少ない快適な羽毛ふとんができます。
ただし、洗えないのとカバーを取り替えるたびに空中に羽毛が少し舞います。この条件を納得いただく方にのみオススメしています。
なお、最高級品のアイダーダックは絡みが非常に強いので、通気度5ccクラスの生地でもOKです。保温力といい蒸れの少なさといい極上ですね