蒸れる吸湿性のある素材

テーマ:眠るための道具・寝具のお話
これから暖かく、いや暑くなってくると発汗も増え、寝具の蒸れが気になってきます。
その為には吸湿発散性の良い寝具をつかうことが大切です。
私の店ではその為に通気性の良くて、なおかつ天然素材をオススメしているのですが、世の中には吸湿性のあるポリエステル素材があって、丸洗いできるが故に決定版!的に販売されているのを散見します。これらのポリエステル繊維は中空タイプ、すなわち繊維がマカロニ状になっています。中には4つ穴(ホロフィル等)、7つ穴(クオロフィル等)になっているのもあり、この中空構造で吸湿性を実現しています。

で、その吸湿性のあるポリエステルのふとんを使うとどうなるかというと・・・やはり蒸れます。
なぜそうなるのか?

それはJISでの吸湿性能試験は8時間での吸湿性能を見るからなんですね。たしかにこれだと吸湿性あるかのようなデータがとれます。
ところが、ヒトが最も発汗するのは最初のノンレム睡眠時。すなわち、入眠後30分ぐらいからなんですね。寝床内の湿度はふとんに入ってしばらくすると、体温で暖まって温度が上昇するために、相対的に湿度は下がります。しかし、絶対的な空気中の水分量は発汗と共に増えていきます。発汗量が最大になるのは入眠後40~50分ぐらいで、この間空気中の水分量が劇的に変化するわけです。

この水分量(湿度)の変化に追従できない繊維は、蒸れやすくなるという訳です。
加えてポリエステル繊維は保温性が良いために、ふとんの温度が上がりやすく蒸れ感が強調されます。その点天然素材は快適です。

最もその天然素材も様々。
前に羊毛ふとんのメーカーさんが自社のウォッシャブルウールの優位を示すために、8時間後はうちの方が吸湿力がありますよ、というグラフを持ってこられたことがありますが、そのグラフを見ると30分後は未加工の自然状態のウールの方が倍も吸湿性があったというケースもありました。




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曳山博物館前の眠りのプロショップSawadaのオーナー
睡眠指導士や睡眠環境コーディネーターの資格を持ち、日夜快眠実現のために、いろいろと寝具やベッドの研究を続けています。

副業として、アートインナガハマなど、街中のまちづくりにもいろいろ関わっています。

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