間違いだらけの羽毛ふとん選び その4

テーマ:羽毛ふとんのお話
間違いその4 ポーランド産(あるいはハンガリー産)だから良い羽毛です。

ポーランド、ハンガリーといえば確かに良質の羽毛を産出する地域です。
だといって、羽毛は農産物。天然のものには必ず良質のものと低質のものがあります。ですから
1.全てのポーランド産の羽毛が良いわけではない
2.そもそも本当にポーランド産なのかあやしい


この2つが云えます。過去にも書きましたが、新潟の南魚沼産といえば最高級のコシヒカリの産地です。しかしながら、新潟のコメが全て良いわけではありません。
特に最近は、小規模農家でじっくりと健康に育てて良い羽毛を産出するものと、価格対応で大量飼育しているケースと両極端です。大量飼育型農場は、いわば量販店の世界。量は出るけれども、価格が厳しいためにコスト優先の飼育になります。また、同じ農場で同じ鳥でも生後10週間後ぐらいのファーストプラック(最初の手摘み)に比べると2回目、さらに3回目(約23~25週ぐらい)が最も良質のものが得られます。

産地偽装については、一時南魚沼産コシヒカリが生産量の10倍流通していたように、最高級アイスランドアイダーダウンは総産出量2000kgに対して、国内で販売されているのはその10倍とも云われます。前に日本羽毛協会が低価格羽毛の品質テストを行った時でも、サンプルの多くが東欧産表示でした。しかしながら、日本へ輸入される羽毛のうちポーランドとハンガリーを合わせてせいぜい全体の7~10%ぐらい。80%が中国あるいは台湾産です。

このことは中国や台湾経由で「ポーランドホワイトグースダウン」が相当輸入されていることを示しています。このことについては業界でもまことしやかな情報が飛び交っておりますが・・・

ポーランド産でもハンガリー産でも「ダメなものはダメ」ということです。産地に惑わされずに、羽毛の素材で選ぶこと、これが私なりの結論。
ですから、羽毛をセレクトする際に産地はまったく考慮していませんね。ただ、中国産のグースはグース100%の表示でもダックの混入率が高いですね。産地の買い付け人がグースとダックの分別が徹底できていないようですね。このことはロシア系の羽毛にも見られるそうです。

ところで、羽毛ふとんを買うと、産地証明書が付いていたりします。
ポーランド産地証明書
これはポーランド、マズール地方のマザーグースのものですが、勝手に作ろうと思えば簡単なので絶対の保証ではありません。私の店でも付けていますけれども、このラベルと実際が本物かどうかは原料屋さんによってずいぶんと異なります。気休め程度に考えてください。

ということで 眠りのプロショップSawadaでは
1.羽毛は原料そのものの良し悪しを店主が全て見分けています。
2.産地の名前より、原料の良し悪しで選別をしています。



最近の記事一覧

カレンダー

<<      2009/04      >>
29 30 31 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 1 2

ブログランキング

フリースペース

ねむりはかせのキャラクターの名前はネムタといいます。なまけものです。
元サンリオにいらっしゃったキャラクターデザイナー井上・ヒサトさんの作品をご厚意でお借りしています
ネムタのホームページはこちら

通販サイトはこちらから
眠りのプロショップSawada 楽天市場店

ショップの地図はこちら
長浜の曳山博物館の前です

Facebookページ


ビデオクリップYouTube
店のプレゼンテーション
滋賀経済Now紹介
ヒュスラーネストの説明
プレジールのエアーピローの説明

アーカイブ

HTMLページへのリンク

プロフィール

ネムタ1

ねむりはかせ

曳山博物館前の眠りのプロショップSawadaのオーナー
睡眠指導士や睡眠環境コーディネーターの資格を持ち、日夜快眠実現のために、いろいろと寝具やベッドの研究を続けています。

副業として、アートインナガハマなど、街中のまちづくりにもいろいろ関わっています。

眠りのプロショップSawada

最近のトラックバック

参加コミュニティ一覧