間違いだらけの羽毛ふとん選び その3

テーマ:羽毛ふとんのお話
改めてベタなタイトルやなぁとおもいつつ、その3

間違いその3 なんと羽毛を増量しているのでオトクです

これもテレビ通販とかありますねぇ。
羽毛の良し悪しを見分ける数値の一つに「嵩高性」というものがあります。単位はcmです。
どうするのかというと
羽毛テスト

一定の重量の羽毛を円筒形の測定器に入れ、荷重をかけながらどのぐらい嵩がでるかを図ります。ダウンボールが大きくダウン率の良い羽毛ほど嵩がでます。
良いものは17~18cm、悪いものは11~12cm、もちろんそれ以下も。18cmと12cmでは1.5倍嵩が違うわけです。となれば、ある一定量の嵩を出すためには、良い羽毛のほうが少なくてすむのです。

ですから、「増量をしている」ということは、嵩が出ない質の良くない羽毛なので増やしている=羽毛の質が良くないことを白状しているようなものです。

それでは充填量が少ないから良い羽毛かというと・・・こんなこともありました。先日リフォームをした羽毛ふとん、表示は1.2kgでふっくらしています。「これは良い羽毛だろう」と中を開けて量ってみたら1.4kgも入っています。そんなに悪くない品質だったのに、嵩をだそうとして増量したみたいです。こうなると狐と狸の化かしあいみたいなものですな。

嵩高性を人工的に上げるパワーアップ加工なんてのもあります。メーカー曰く、「羽毛の本来の嵩を取り戻す加工です」と。それなら、全ての羽毛ふとんで加工すればいいのに、なぜかコストがきついはずの安物だけしかしていません。これも「私どもの羽毛は嵩があまりないので、パワーアップ加工でごまかしています」と白状しているようなもの。

ダウンボールが大きいということは=空気の量をたっぷり含み、温まった熱を逃がしにくく+空気の量が多いので空気の循環が早く、湿気も逃げやすいという利点があります。

嵩高性を全面的に信じるのは怪しくて危険ですが、一つの目安として良し悪しを計る基準にできます。
例外はステッキーダウンという絡みの強い最上級のダウン。代表格はアイスランド・アイダーダウンです。絡みが強いために、保温性は抜群。しかしながら嵩高はでません。ダウンボールの大きさで言えば、特筆モノはカウフマン社の展示会限定特別羽毛メッセスペシャル。アイダーダウンを凌駕する大きさで、オススメの逸品といえましょう。

それと、軽い良質の生地のほうが中の羽毛の嵩がでやすく、空気をたっぷり含みます。それがゆえに生地の重量も大切なのです。

眠りのプロショップSawadaでは
1.日常的に使う羽毛ふとんは嵩高16.5cm以上をおすすめしています。
2.羽毛のよさを引き出す軽量でソフトな生地をそろえています(最軽量は79g/㎡、通常は140g/㎡)

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睡眠指導士や睡眠環境コーディネーターの資格を持ち、日夜快眠実現のために、いろいろと寝具やベッドの研究を続けています。

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