100号と寅さん

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 なんと本日ついに100号を迎える事となりました。よく続いたものだと思います。これもひとえに皆様から温かいコメントをいただいたおかげでございます。

 

 さて、本日この記念すべき日に中日新聞のサンデー版の特集で今年は映画「男はつらいよ」の第1作が公開されて40年、主演の渥美清さんの13回忌の年にあたるということです。

 

 この映画は1人の俳優が演じた世界最長映画シリーズとしてギネスブックに登録されています。また、47作目の「拝啓車寅次郎様」が新潟県の上越市と共に湖北・長浜が舞台となった事は皆様ご存知の事と思います。滋賀県では唯一の舞台であります。また、48作目は阪神大震災の被災者を励ましたいという渥美さんの希望で神戸が舞台となり、これが最後の作品となりました。

 

 平成6年に公開されたわけではありますが、当時の長浜はまちづくりが軌道に乗り始め、何とか寅さんを長浜に呼べないかとロケの誘致運動が起こりました。関係各位の努力が実りまして、長浜でロケが行われることになったわけです。

 

 当時、私は山組みに所属しておりませんので残念ながら出ておりませんが、当時の若衆はたくさん出ております。内容は少し現実とは違っていたかな?

それと札の辻(黒壁前の交差点)での風景を高いところからとりたいということで、当社のビルの今、私が宿直している4階から撮影が行われました。エレベーターがないので自分の足で上がらなければなりません。山田洋次監督は「こんなにえらい思いをさせて。」とお怒りだったようです。案内した父が「よろしいがな、ええ運動になりましたやろ。」とかまったそうです。やはりこちらがロケを誘致したためか威張っているんですね。お礼も言わなかったそうで、むしろ「つかっていただいてありがとうぐらいいえ。」てなもんでしょうか

 

 渥美清さんも当時はもう既に体が相当悪く、自分の撮影以外は車の中に控えてじっとしていたそうです。ファンからの声援にも手を振る事もなく、誰かが「渥美清もアカンねー、あら長くないぞ。」と渥美さんの近くで言ったというエピソードが残っています。後に事情を知り、役者魂というか、演じているときは微塵も見せない、そのため余計な体力は使わずに役に集中する姿に感動すら覚えるものです。

 

 映画のパターンは寅さんが柴又に帰ってくるが、些細な事で廻りとけんか、飛び出します。旅先でマドンナに恋をする。柴又に戻った寅さんが失恋し旅に出る。旅先で商売をして終わると言ういわゆるワンパターンものらしいです。

 

 今日の特集で愛知淑徳大学の吉村教授が述べておられます。寅さんは唯我独尊で生きています。マドンナへの恋をしても恋愛の決定的条件である排他的独占欲がなく、マドンナが好きな人と結ばれるべく一肌脱ぐ。結果は自分の失恋。自分の幸せは、愛する人が幸せになる事と一致するのが寅さんの哲学ということです。

 

 私達の生きる世の中は自分の幸せ実現のためには他人を押しのけて行かねばならない弱肉強食型ですが、寅さんは逆を生きる人であります。寅さんに共感するのは現代人がどこかに置き忘れてしまった優しさや人間性を持ち続けているからである。寅さんの中に私達はそうありたいと思う自分の姿を見て憧れる。自他共に幸せをつかみたい心がある以上、寅次郎はいつまでも私たちの心に生き続けるに違いない。

と述べておられます。

 

 21年前、西武のつかしん、翌年長浜楽市ができ、ショッピングセンターは大型化しました。湖南では守山にピエリができたばかりなのに、それをしのぐイオンやその他の施設が出来ています。商店街とは違い、洗練された居心地がよさそうな施設ですが、いい意味でも悪い意味でも人間らしさがなく、大きすぎてくたびれるような感じがあります。実は東京の南砂町にすごい商店街があるのですが、この昔ながらのふれあいがある商店街は下手なテーマパークより面白い。寅さんのような世界はひょっとしてテーマパークの世界になるのかもしれません。

 

 今日からえびす講、昔の写真を見ていると寅さんの世界を感じるのは私だけなのでしょうか。

 

 

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