守ろう 伝えよう 我が町の宝
今日は5月5日、10月10日と並ぶ晴れの特異日、しかし、最近は雨が多いような気がします。文化の日は昔の明治節(明治天皇の誕生日)で、余計にそういう事がいわれたようです。大阪では7割くらいの割合で晴れになるそうですが今上天皇(昭仁陛下)の誕生日12月23日はもう少し晴れの確率が高いそうです。
それに対して明日は雨の特異日だそうで(5日だったかもしれません)、そんな中、当店のあります大手町では明日19時から曳山博物館で記念講演会を行います。
来年出番の大手町壽山(ことぶきざん、米原の同じ字の山はじゅざんです。)は今、博物館の中で展示されています。その壽山の舞台前柱に竜の飾り金具があるのですが、それは平成元年の調査で天明5年(1785年)~文化5年(1808年)までの23年間に渡って制作されたことが判明しました。つまり、完成して今年でちょうど200年ということです。
そこで、これを記念して講演会が行われることになりました。わりかし歴史好きのわたくしでもあまり興味が湧かなかったのですが、S酒店さんなど文化協会の方たちが熱心に本日、案内を持ってこられました。我が町にある宝物、これを知らないでいて誰が伝えるのですかというわけです。あまり難しい内容ではなく、祭り見物に来られた方に簡単に説明できるくらいになりたいですね。それにしても、私たちはこんな宝を持って幸せです。お預かりしているのだということを肝に銘じていきたいものです。
講演会は
11月4日(火)19:00~20:30、曳山博物館において、
講師に久保智康・京都国立博物館学芸課工芸室長を迎えて行います。
入場無料です。ぜひお越しくださいませ。
ちなみに、制作期間を考えて見ますと天明年間といえば大飢饉があったときです。賄賂に満ちた田沼意次のゆがんだ政治を直すべく老中・松平定信が寛政の改革を行いますが、「水清ければ不魚住。」で挫折。定信が退いたあと11代将軍・家斉の大御所時代といわれる、派手な時代で文化文政の化政文化と呼ばれる享楽的な文化の時代ではなかったかと思われます。