黒江コーチの退団
昨日の記事にはコメントをたくさんいただきました。今日の日経のコラムにもありましたが、本当に法律の壁が大きいようです。今日のニュースで知りましたが、飲酒運転は懲役20年、ひき逃げなら15年。この差を知っているためにひき逃げを選ぶものも多いみたいです。
さて、昨日、目立たないニュースでしたが西武ライオンズの黒江コーチが退団とのこと。私たちには王、長嶋とならび巨人のV9に貢献した目立たないけれど、渋い活躍をする名選手でした。V9戦士の中で不思議と監督に縁がない人でしたが、選手並びにコーチとして日本一を経験した年数は一番多いそうです。ただ、渡辺監督始め若いコーチ陣の中でもう古希前で一人浮いていたみたいです。
この人の素晴らしいのは「優れた嫌われ役」ということです。名監督のそばには名参謀が多いのですが、リーダーがメンバーから慕われる影にナンバー2が嫌われ役を買って出ているからという事がよくあります。逆になるとあまりよくはありません。ナンバー2が八方美人でメンバーとへらへらしていると、トップのいう事を気かなくなったり、影でサボると言う事も。
黒江氏の嫌われ方は徹底していました。実話らしいのですが西武が森監督で黄金時代に、森監督は合宿中の酒を禁じました。違反者がないようにしろと首脳陣に命じ、黒江氏は冷蔵庫を見たそうです。あとで選手から文句が出て森監督は「俺はそこまで命じてない。」と逃げたそうです。それでも黒江氏はそんなトップでもチームがよくなるために尽くしたと言うことです。
ダイエー時代、2000年の優勝(日本シリーズでON対決があった年)のとき、「俺、今年でやめるから、胴上げを味わいたい。」といったそうですが、選手に嫌われていて誰もしてくれなかったということです。そこまでというのも、珍しいですね。
最後に昨日のテレビの「深イイ話」から。ボクシングの名トレーナーエディタウンゼントさんのことば「選手が勝ったら会長がリングで抱くの、負けたら控え室で僕が抱くの」