横暴?
昨日のテレビ、今日(6日)の新聞報道には藤井財務大臣の辞任?が記されていました。
そもそも政界引退を表明していた藤井氏は先の衆議院選挙で鳩山氏から三顧の礼を持って比例代表で迎えられた人物です。結果、内閣では最も重要な財務大臣に就任しました。
しかし先の小沢氏に係わる西松建設献金問題で「それなりの責任をとる必要があるだろう」と発言。この発言は渡部恒三氏においても同じでしたが、即座に小沢は二人を遠のけました。小沢氏が出た党首選に出ようとした野田佳彦氏に対してもたちまち疎遠。
結果は、年末の予算委員会に党幹事長として部下を引き連れて官邸に乗り込み、政府(財務省)案を覆し「国民の声を聞いてやれ」と恫喝しました。その時、財務省の立場を守れなかった鳩山首相でもありました。(この横暴な姿が胡錦濤や金正日に映って見えるのは私だけでしょうか?)
「政治とカネ」を問題にして「改革」を唱え、「生活第一」を訴えて政権交代した民主党ではあるが、国民の納税義務を失わせる首相の献金問題、小沢の土地疑惑や献金問題、政党助成金15億円を超える使途不明金。これらは国民目線では異常というほかありません。
普天間基地問題も国の方針が示せない現状、このままだとフィリピンの轍(91年「常駐なき独自安保」の道を歩んだ4年後、中国軍の進出で南沙諸島を占拠され中国の軍事要塞になる)を踏みかねません。
また、経済の二番底がささやかれる中、何ら方策が打ち出せない現状を見ると、現与党は政権交代で満足しているのではないかと思ってしまいます(社民党の辻本清美氏も宮中茶会に招待されるのですから)。
国益を考えるとき最も重要なことは外交と国防(安全保障)問題だと私は考えています。この視点で見ると素人の私でも現政権には危うさを感じずにはいられません。
18日から始まる通常国会で、野党自民党にこうした不安定な与党を攻めきることが出来るのでしょうか。国民注視の中、国益を最重点に論陣を張ってもらいたいと思うのです?
期待することは、少し政界再編の動きが出てきたことです。