曳山博物館
テーマ:ブログ
2008/12/16 08:49
昨日(15日)11:00過ぎに天気もよかったので曳山博物館へ行ってきました。
文泉堂さんの方から歩いて行ったので恥ずかしながら入り口がわかりませんでした。やっと入り口を見つけて入りました。
私は入り口で10分ほど仏壇やガラスの展示物を見ていました。その間受付には二人の女性が居られましたが、来館者に挨拶をすることもなく雑談(暇のもてあまし状態)をしておられました。
私以外に来館者らしき人は一人も居ませんでした。11:30頃コーヒーでも飲もうと喫茶室を見ても誰も居ません。そこで入館料600円を払って中へ入りました。まるで私一人の貸切状態でした。
一通り見て思ったことは、展示内容に比して入館料600円はいかにも高いのではないかということと、ここの経営はどうなっているのだろうということを強く感じました。残念ながら私には経営努力の姿は見えてきませんでした。
事務室を探していたのですが私にはまったく分かりませんでした。外から見てもまったく分かりませんでした。
ここの経営は指定管理者制度で営まれているのですが、果してこの状態でいいのか大いに疑問を持ったひと時でした。
皆様のご意見をお聞かせ願いたいと思います。
コメント
-
2008/12/16 13:35自分が曳山文化協会の伝承委員を務めているので、手前味噌になりますが、曳山博物館の完成をきっかけに曳山祭の伝承活動は飛躍的に活性化し、実績もあげてきたと自負しています。また館内に設置された修理ドッグは曳山修繕に大いに貢献しています。
一方、観光拠点としての曳山博物館を考えると、ご指摘の通り極めてお寒い状況です。(財)曳山文化協会が運営しているとはいえ、館長も含め事務員は市の職員の派遣ですし、意思決定機関が明白でないため、改善案を実行に移す手立てがありません。
実質的に官営になっているので、収益をあげるために投資をしていくのではなく、経費を減らすために展示説明員を減らし、ミュージアムショップを無くし、喫茶の内容を縮小するといった縮小均衡の方向性です。
入館料を試験的に一定期間半額にするとか、子どもを無料にしてはどうかと個人的に提案はしても、どうすれば実現できるのかが組織の仕組みとして私には見えません。
実は曳山博物館運営委員会というものが存在しますが、諮問機関的な位置付けしかなく有名無実化しています。今度、再編成する話になっていますが、どの程度委員会に決定力が認められるのか全く不透明です。
いずれにせよ、曳山博物館に対して関心を抱いて頂き、問題点をするどく提言していただいたことに、関係者として感謝申し上げます。 -
2008/12/16 14:47「エスキモー人に氷を売る」というマーケティングの本がありまして、その中に万年最下位のバスケチーム(だったか?)を黒字にした話があります。
私も運営委員のはずなんですが、昨今は召集されたこともなく、残念ながら曳山祭の伝承保存機能以外の入場者確保という努力のあとはみえません。
油甚さんのご提案のように、最低夏休みは子ども無料・ファミリー5人まで1000円といったやり方や、曳山文化を1日味わうエコツアーなど方法はいくらでもあると思います。やる方法を全てトライすればいいようにも思えるのですが・・・
一番の問題は「曳山博物館に来る理由を作っていないこと」だと思います。
-
2008/12/16 17:43ずいぶん昔の話ですが・・・
某団体に曳山博物館構想というのがありまして
POWでパネルディスカッションをしたことがあります。
コーディネーターをさせて頂きましたが
ほとんど内容は覚えていません。
ただ1つだけ鮮明に覚えていることがあります。
イルカ設計集団の有村先生が
「こういった施設は80%以上経済的な裏付けないと
成功しない」と言われたことです。
その後どういう経緯で設計が変わったのか知りませんが
この言葉が皮肉にもあたってしまっています。
私は伝承委員会、運営委員会に所属していまして
油甚さんたちの努力を目の当たりにしています。
本当に頭の下がる思いです。
このように頑張っても民間の人間の努力には限界があります。
お客様に来て頂いて成り立つ施設だと僕なんかは思いますが
山組の中にはそう思わない方がおれれるのかもしれません。
大阪の民博は大人420円です。
民博と比べちゃいけないかもしれませんが
普通の観光客にとって600円は高いです。
600円なら単なる展示じゃなくそれなりの人的サービスが必要でしょうねぇ。
あと、教育施設ということで伝承スタジオの使用において
「しばり」が多いことですね。
もっと気楽に市民が利用できるようにならないかと思います。
ワークショップの時はもっと柔軟性をもたしていたのじゃなかったかな
いろいろごちゃごちゃまとまりのない書き込みですいません -
2008/12/16 21:41油甚さん・ねむりはかせさん・まーぼうさん、貴重なご意見を本当に有難うございます。
私は始めて入館したのですが驚きました。
商売でもなんでも人を呼ぶには三つの味が大切なのだと以前石川洋先生(一燈園同人)からお聞きしました。
それは「前味・中味・後味」です。
即ち「行ってみたいなあ・来て見てよかったなあ・もう一度行きたいなあ」、これを如何に相手に伝えるかだと思うのです。
残念ながら曳山博物館にはまったくその気配はありません。二度と行こうとは思いません。観光客も同じ思いだと思います。
職員の人間関係がギクシャクしていることも聞いています。これは管理者の問題です。指導力と経営力のない人間を配置している市に大きな問題があるわけです。
第一事務室がどこにあるかわからないとはどういうことでしょう。
調べてみますが、市から持ち出しているお金は建設費や運営費を含め数億円だと思います。
曳山博物館は血税を水に流している状況だ感じました。
この状況は看過できる問題だとは思いません。私なりに調査等をしてまともな運営が出来るように取り組みたいと思いました。
今後も情報をお願いします。
-
2008/12/16 21:46誤字と脱字お許しください。
-
2008/12/16 23:17誤解があると困りますので申し上げますが、ご指摘の管理者は研究者としては極めて優秀な方ですが、館の経営と人事管理と学芸員の仕事をすべて押し付けられ、本来の能力を発揮できない極めて気の毒な状況にあります。我々民間人が手助けしようにも、意思決定の仕組と責任の所在が不透明のため、手をこまねいています。とにかく長浜城歴博に比べると完全に継子扱いなのです。
-
2008/12/17 00:50私も油甚さんと同感。個人の資質よりもマネジメントのシステムの問題でしょう。
事務室は一番奥の分かりにくいところにありますが、本来の目的から言えば十分と思います。
それと、失礼ながら先生の表現でちょっと気になるのは「血税」という言葉の使い方です。塩野七生氏によれば、古代ローマの従軍義務のことです。日本で言えば「庸」ですね。ゆえに血の税といいます。現在の日本の収税システムから言えば「血税」というにはあまりに納税者意識が少なく、それ故に納税者のもうひとつの義務がおろそかになるわけですが・・・・。
(すみません。最近ずっとローマ人の物語を通読しているので、どうも気になります)
-
2008/12/17 07:21有難うございます。
実は15日の見学後その足で総務部長の所へ行きました。その時、問題は市側にあるのではないかと言うこと
は述べておきました。
今日(17日)疑問点や実態を聞かせていただくことになっています。
ご意見を大いに参考にさせていただきます。