君が代　脇阪宏一

ご無沙汰をいたしております。１２月議会の質問事項とその内容が８割がたできました。そこで昨日２８日はそれこそ久しぶりに女房と二人で１０時頃から出かけました。行き先は木之本町古橋の「鶏足寺」（飯福寺）と旧浅井町の「孤蓬庵」です。鶏足寺は今から約１３００年前僧行基によって開基した古刹で、中世には僧兵を擁するたいへん大きな寺院であったようです。今は往時の面影を参道や苔むした石垣、さらに塔頭（たっちゅう）跡に見ることが出来ます。近年、紅葉の名所として有名になりたいへん大勢の人が訪れるようになりました。昨年は１２月１日の１３時から一人で出かけたのですが、落葉で真っ赤なじゅうたんのようでした。今年の紅葉は昨年と異なり色づきがいまいちでした。しかし、歴史の重みと言うか、口では言えない風情がありました。来年も是非行きたいと思っています。

己高庵で食事をした後、石田三成が関ヶ原敗戦のあと落延びて訪れたといわれる「法華寺」跡へ行きました。ここも往時を偲ぶものはありましたが、「月日は百代の過客」であることをしみじみ感じたことです。１４時頃から孤蓬庵へ行きました。ここも紅葉と小堀遠州が造園したといわれる庭園がとても美しく感動しました。湖北には史跡や景勝豊かなところが沢山あります。これからの湖北を考える時、これらをどのように生かしてゆくか考える必要があると思いました。
１５時過ぎに母がお世話になっている浅井リハビリテーションへ行きました。
昨日はなんとなくほっとする一日でした。

１２月議会における質問事項の準備に先週から取りかかったところです。
さて、この一週間で大きな話題となったことは民主党小沢代表が一転して続投することになったことではないかと思います。諸兄におかれましても様々な思いをお持ちのことと思います。私も同じです。ただ一点、小沢氏の考え方についてどうしても疑問が解けないところが私にはあります。それは氏が述べる「国連至上主義」です。そもそも国連は１９４５年（昭和２０年）戦勝国によって設立されたものです。常任理事国として拒否権を持つアメリカ・イギリス・フランス・ロシア・中国５カ国がそれらです。これらの国は総て核保有国で在りながら核拡散防止を叫んでいるのです。しかも、これらの国は地球規模で物事を採択するのではなく、自国の利害によって拒否権を行使するという今日の国連です。このような国連に、わが国の自衛隊海外派遣を委ねると言うことははたして妥当なのか疑問を持っています。自衛隊の海外派遣については、現在の国内法を整備して臨むことこそ自立する国家のとるべき道だと考えるのですが如何でしょうか。
長浜市議会１２月定例会は１１月３０日が開会日です。１２月１０日～１２日の３日間が一般質問です。その後各委員会が開かれて、１２月１９日（水）が閉会日となります。一般質問では、市立幼稚園と全国学力調査に関わる二つの質問を予定しています。

今日の記載は先月２９日以来となります。さて、この１日２日は大津市唐崎の「ＪＩＡＭ］で行なわれた市議会議員セミナーに参加していました。北は北海道、南は沖縄から２８７名の参加でした。テーマは「格差社会の行方」「自治体の人事行政」「地方財政の今後」「異文化理解のために」でした。特に印象に残っていることは、「地方財政の今後」の講演で聞いたことです。それは、公共事業の入札について地域の企業が他地域の業者に侵されるということについて、“地域産業を優遇する”ことを入札規定等にオープンに明記して競争入札にするとそれぞれの地域の産業を育てることができると言う話です。この明記は議会で出来るということでした。今後、会派において提案し考えてゆきたいと思っています。
次に、昨今の乳幼児に対する虐待、さらに各学校でますます悪質化するいじめ等の問題は様々な手だてを講じても後を絶ちません。このことを踏まえ、私は長浜市において虐待・いじめに対する撲滅都市宣言か、条例化、もしくは長浜市教育基本条例？等の設定の必要があると考えています。そこで、たたき台として「長浜市はこの地に人として奇跡の命を授かったすべての子どもたちが、心豊かに健やかに逞しく人間として成長することを願って虐待・いじめ撲滅の町宣言をする」を会派「プロジェクト２１」の中で提案して早急に考えてゆきたいと思っています。文中の言葉についてはまだまだ不十分だと思っています。このことについて諸兄のご意見を賜れば幸甚に存じます。