死去
今朝(27日)の報道に、岡本道雄元京大学長死去とありました。先生は中曽根内閣の時に設置された臨時教育審議会の会長をされました。
今から30年以上前、当時私が勤務していた中学校は何時荒れても不思議でない学校でした。そんな時に出会った先生(師)方に、東井義雄先生、田中繁雄先生、石川洋先生、そして岡本道雄先生がおられます。
岡本先生には、「人間は人間をあびて人間になるんだ」「人間は一人では生きられないんだ」ということを学びました。
先生は脳解剖学の専門家として前頭前野について、「この部分は遅く発育してくる総合野です。その時期は3歳から4歳、、7歳から8歳と自分を主張するようなときにします。その時期に躾をすることが大事なんです。
躾というものはどういうものだと云いますと、人間は人と一緒でないと生きられないこと、人間は一人では居られないものだと云うこと、人のことを考えることが大事ですよと言うことを教えてやることが、やっぱり躾の一番最初ですね」と話されています。
あの時代、先の先生方との出会いから学んだことが、「心を耕し、命を輝かす教育」という当時の中学校のメインテーマに結びついたことを懐かしく思い出しました。
さらに、「人間が最初に出会う教師は母親である」の教えを思い出しました。これらは、今日の親育や学校教育にそのまま通じるのではないかと思います。
岡本道雄先生のご冥福を謹んで御念じ申しあげます。