大事の前の小事
昨日(2日)のニュース、今日(3日)の新聞報道では、小沢は系列議員110人の内衆参49人を連れて民主党を離党したとありました。この姿は「負け犬」の姿にしか私には映りません。
一方、ブレない野田首相は大いに株を上げたことと思います。後はどのような処分をするかでしょう。
昨日の産経新聞「正論」に、岡崎久彦氏の「野田氏よ、今後も『大事』をなせ」と題したコラムがありました。抜粋して記します。
“・・・。鳩山、菅内閣に対する国民の不安感は、今までの日本の態勢がまさに崩れんとしていると感じたことにあった。・・。野田首相は昨年のTPP交渉参加の決定、年末の武器輸出三原則緩和、今度の消費税増税と、政策の遂行にブレが全くない。
こうも整然と政策を実行した内閣は、教育三法を改正し、国民投票を制定し、防衛庁の省昇格を決めた安倍晋三自民党政権以来初めてである。
残るはTPPの肉付けと集団的自衛権だ。TPPは日本にとって一長一短ある制度だが、政治は決断である。決断した上で長所を伸ばし短所を抑えるしかない。
・・。集団的自衛権は、日本にとって必要不可欠な日米同盟を、米国にとっても必要不可欠とさせる最善の手段である。
・・。野田内閣はここまでの成果を挙げてきたのだから、今後は世上の毀誉褒貶(きよほうへん)、政局、選挙への影響などは、お国のためには大事の前の小事と観念され、残る大事の達成に邁進していただきたい。”
野田首相のブレない姿はみごと、残された時間の中で先の政策実行ができれば歴史に名を残す首相となるでしょう。後は政界再編あるのみではないでしょうか?