教育不信
昨日(4日)今日(5日)と連日、大津市立O中学校2年生男子生徒自殺に係わるいじめ放置問題がテレビ、新聞をにぎわしています。
この事件は昨年10月に起こったのですが、しばらくして「自殺といじめの因果関係は無い」として市教委は調査を打ちきりました。その後、調査内容を隠蔽していたことが明らかになり今回の報道に至りました。(同年12月に高島市立K中学校でも陰湿ないじめが発覚しました)
隠蔽されていた内容は、教諭が「見て見ぬふりをしていた」「一緒になって笑っていた」等々と、いじめを放置していた状況を伺わせるものです。他にも気になることが幾つかあります。
私は、この問題は明確な指導方法を示してこなかった市教委と学校の管理職に責任があると考えています。今日、全国の中学校の最大の課題は生徒指導です。その中でもいじめ問題は日々目を離すことの出来ない課題です。
学校内における「いじめ」は、教師の目が離れている時と場所で起こっています。従って、常に教師の目が行き届く方法を考えれば良いことです。これが具体的指導方法です。
生徒指導とは、「その子がわが子ならどうする」が基本であり、次いで、「如何に情報を集めて先手を打ち後手に回らないか」です。後手に回ればそこにあるのは泥沼です。
今回の問題は、まず生徒指導の基本が抜け落ちていたことと、いじめと自殺をの関係を裏付ける証拠があったのに丁寧な調査を怠ったところにあると思います。今回の事件で明確になったことは、大津市の教育不信ではないでしょうか?