12連敗
過日、全日本男子バレーボールチームがワールドリーグ・グループ戦(ロシア・セルビア・キューバ・日本)で12連敗して全日程を終了したとありました。何の展望もなくこの連敗とは情けないの一言です。
オリンピック最終予選敗退後、残されたワールドリーグには少なくとも次に繋ぐべく、チームを若返らせて(八子選手23歳、出来田選手21歳等)臨むことこそ重要なことだったと思うのです。しかしそうしたこともなく、最終戦(キューバ)の先発メンバー6名の平均年齢は28歳でした。
オリンピックには出場できず、ワールドリーグでは展望もなく12連敗とは日本の男子バレーボールは一体どうなっているのでしょう。偏に、日本バレーボール協会のビジョン無き怠慢以外の何者でもないと思います。一般社会ならば関係者は全員辞任することでしょう。
私は中学校のバレーではありますが、大方50年近く男子バレーボールに係わってきました。その間、関係者には何度か苦言を呈してきましたが何の変化もありません。
少なくとも25年前から男女バレーボール界の長身者を集めた都道府県対抗中学生バレーボール大会が大阪で開かれているのです。そこでは全国の有望長身者が集い様々な選考が出来るのです。
しかし、集めるだけで将来の日本バレー界を見通した選手の選考と育成をして来ませんでした。従って、何時までも長身のセッターすら育ちません。この25年間は一体何だったのかと思うことです。その間、何名かの有望選手が消えていったことも事実です。
今、全国の中学校では男子バレー部が危機的状況にあります。トップが弱体化すると末端では必然的に人が集まること無く、当然廃部になります。この滋賀県においても私の時代には70チーム近くありましたが、今や30チームに満たないと云います。これが全国の実態です。
日本バレーボール協会は人身一身して出直すべきだと思います。なお次期監督候補に挙がる中垣内氏については、就任すれば困難が待っていると思います。いっそ外国の指導者を求めればと思います。