モンスター親
今日(27日)ヤフーのトピックスに「万引き現場にもモンスター親」と有り、早速開いてみました。
「なぜ捕まえた」「通報される子どもがショックを受けた」等と保護者が小売店主に理不尽なクレームを付けると言うことです。その他にも「捕まえる前に諭せ」「届くところに置くな」などもあるそうです。
モンスターペアレントで揺れている校・園に於いてはこんな事もあります。例えば
おもちゃの取り合いで喧嘩になると「そんなおもちゃを幼稚園に置くな」、我が子がけがをすると「けがをさせた子どもも休ませろ」等々。
授業中菓子を食べる子どもを注意すると「お腹がすいていたのでかわいそう」、集会等で「気をつけ!」と言うと「軍隊みたいな教育をするな」、携帯を取り上げると「親が買ったのだから親のものだ。教師が取り上げるな」と言う。
朝礼で態度が悪いから名前を呼んで注意すると「みんなの前で叱るな」、ゴミに火を付けて遊んでいた子どもを警察に通報したら「先生がこの事件をもみ消してくれ」等々。
これらは戦後、自由だ平等だという権利主義が60年をかけてこうした社会を構築したのだと思います。権利の前に義務と責任があることを親と教師が教えてこなかったことが最大の問題です。
2002年に訪問したアメリカの教育(ジョージア州とテキサス州)では、各学校に配置されたカウンセラーがこうした問題には総べて対応します。カウンセラーは警察と連携をとり、問題の保護者や児童生徒と教師との対応はほとんどありません。教師は教育そのものに専念できるわけです。
日本では教師が本来の授業以外に、生徒指導はもとより課題のある親や地域の課題など様々な問題に対応しなくてはなりません。これでは教師は本当に大変です。そのような問題に対する学習を大学では学んでいません。今日まで総べて個人の力量に頼ってきたのが現実です。
そろそろ日本も根本的な学育改革に取り組むところに来ているのではないでしょうか。今なら対策は打てます。放置しておくと、近未来には日本国は沈没し隣国の属国となるかも知れません。
国家百年の大計は教育にあるのですから!