不安増大
今日(4日)の読売、昨日の産経新聞に“日中歴史研究報告を延期”とありました。この記事を読んで私は大変不安を感じています。
この日中両国の歴史共同研究は、平成18年10月、安倍晋三首相が訪中時の首脳会談で合意したものです。さっそく両国の有識者各10名が分科会を設けて同年12月に始まりました。両国の歴史問題は互いに解決すべき問題であり、このことは私もよく覚えています。
この歴史共同研究の報告発表が今月4日に予定されていました。ところが3日朝になって中国側が突然延期を伝えてきたものです。これを受けて外務省は「遺憾」とする報道発表をしました。
この背景は、民主党が歴史認識問題で中国の意向に配慮する方針を示しているため、鳩山政権発足を待って報告書をまとめた方が有利だと中国側が判断したものと思われます。
大東亜戦争を侵略とする中国側と戦争の原因を特定するのは困難と主張する日本。さらには「南京事件」「天安門事件」「反日教育」等々、中国側にとって不都合な点が浮かび上がってきたのだと思います。
中国側が、鳩山政権発足後を待った方が自らの主張を反映できると判断したとしたら、新政権を中国はどのように見ているのでしょう?また私たち国民はこのプロセスを見て新政権を如何様に考えればいいのでしょうか?
覇権国家、中華人民共和国にいよいよ日本国が飲み込まれようとしているのではないかと不安さえ覚えます。
◎東京都議会議員(民主党);土屋たかゆき氏のブログ“今日のつっちー”には民主党マニフェストの疑問点・輿石東の日教組問題等々が詳しく記されています。