自分の番
最近の報道番組はどこを見ても必ず出てくるのは、昨年10月の大津市立O中学校2年生生徒の自死の問題です。この様な大事件に発展した原因は、O中学校及び教育委員会の初期対応にあります。
この事件で思うことは相田みつをさんの「自分の番」という詩です。
うまれかわり
死にかわり永遠の
過去のいのちを
受けついで
いま自分の番を
生きている
それがあなたの
いのちです
それがわたしの
いのちです
この詩は、30年以上も前から私が学校に在職中教室や廊下に掲示したものです。道徳の時間にも度々活用しました。
地上の総ての人々は、過去無量の「いのち」のバトンを受け継いで今ここにかけがいのない「いのち」を「人」として授かったものです。
その尊さを、親が、先生が、周りの人々が子どもたちに伝えているでしょうか?
さらに、「人」として授かった奇跡の「いのち」を、心豊かな「人間」に高めるために、親も、先生も、周りの人達も本当に係わってきたでしょうか?「自分の番」を立派に生き抜く力を付けてきたでしょうか?
自問自答する昨今です。
それにしても、記者会見にポロシャツ?で出てくる学校長はいただけないですねェ!
長浜市の対応
今日(13日)は東京と川崎のバレー関係の先生から電話が掛かってきました。昨日から大津市のいじめによる自殺問題の中学校名が出たことで驚いてのことです。
さて、昨日(12日)の滋賀夕刊のトップ記事は「長浜のいじめ対策は?」の見出しでした。そこには私の考えるところも記されていました。
そこで、長浜市教委から「いじめ」と報告された件数を記します。
平成22年度;小学校3件、中学校4件
平成23年度;小学校9件、中学校4件
23年度の内訳は、からかいや悪口6件、無視や仲間はずれ5件、メール等での誹謗中傷2件です。これらは教師の目にはなかなか見えない問題です。暴力はないようですが実態は分かりません。
長浜市の学校では、授業中や休み時間に廊下巡視や校内パトロールを通して子どもたちから目を離すことなく、子どもの側に寄り添いアンテナを高く上げて児童生徒の変容にいち早く気づけるよう先生方は頑張っています。
さらに、年3回から6回各学校の実態に応じていじめのアンケート調査を実施していると聞いています。勿論学期に一度は教育相談を通して子どもの思いを聞き出しています。
ネット上の問題については、専門のプロバイダー業者に実態調査を委託して早期対応に効果を上げていると聞きます。
この様に、生徒指導で最も大切な「先手必勝」に向けしっかりと対策を立てていただいています。学校教育を預かる者にとって最も大切なことは、「その子がわが子ならどうする?」です。
この二点を踏まえてしっかりと取り組んでいただいている長浜市教育委員会には敬意を表したいと思います。ただ、市内のすべての幼・小・中学校に徹底されているかというと?が付くように感じています。是非とも徹底していただきたいものです。
子どもたちも保護者も学校と先生を信頼し、何時も安心と安全な長浜市立の幼・小・中学校であっていただきたいと念じています。
花のいのちは・・
一昨日(10日)21:00前から我が家の「月下美人」10輪が咲き始めました。知人夫婦二組もお越しくださり玄関先でささやかな花見の宴を催しました。
23時頃に花見の宴は終了したのですが、すべて満開ではありませんでした。残念ながらすべて満開の状況は見ていません。
そして翌朝(11日)9:00頃には、写真のように精一杯花を咲かせた後の疲れきった姿を見せていました。
昨日(11日)13:00から、総務教育常任委員会所管の事業(工事等)の進捗状況(現地)の視察(2名欠席者)に行きました。視察先は以下の通りです。
・伊香具小学校(耐震補強工事)・木之本小学校(大規模改修工事)・高月中学校(新築工事)・北保育園(改修工事)・神前幼稚園(新築工事)・庁舎建設現場
伊香具小学校では除去されたアスベストが危険物として保管されていました。
高月中学校や他の工事も順調に進んでいることを確認しました。写真は高月中学校の工事の様子です。
新築される高月中学校は素晴らしい教育環境だと思いますが、廊下が狭く階段が暗いことが気になります。一方、神前幼稚園は廊下も広く見違えるほど素晴らしいと思いましたが、運動場がとても狭いことが気になりました。
教育不信Ⅱ
連日大津市立O中学校の「中2いじめ自殺」が報道されています。過日は、昨年10月の事件後、O中学校が行った第1回調査の重要部分の隠蔽が明るみに出ました。
今日(11日)は、遺族の要望を受け11月に再調査した追加アンケートの回答に、加害者とされる同級生らが「『自殺の練習』と言って首を絞めた」「葬式ごっこをしていた」等の内容が含まれていたことが記されていました。(私の体験では、アンケート調査では生徒は必ず真実を書きます)
問題は、当時学校側がこうした重要な記述を見落としたうえ、市教委に「新たな情報は確認できなかった」と報告していたことです。はたしてこの様な内容を見落とすことなどあるでしょうか、考えられないことです。
耐えられずに命を懸けて訴えた生徒、そしてその保護者の思いはどうなるのでしょう。大津市教委とO中学校では余りにもいのちが軽んじられているようにしか思えません。そこでは、学校教育の原点「その子がわが子ならどうする」が確実に抜け落ちています。
文科省も県も大津市も、さらに県警も生活安全部が20人体制で調査に乗り出すようです。徹底調査の上、原因を明らかにし学校教育の根本 からやり直さないと再生はないように思います。その後、関係者は責任を取ることです。
我が長浜市においては以前から「いのちの教育」を最重点に心の教育を推進しています。したがいまして、大津市のような教育状況でないことを信じています。
満開
今日(10日)の月下美人は写真のような状況です。おそらく、今夜9:00頃から10輪の花が咲き始めることと思います。
花に興味をお持ちの方で「月下美人」を未だご存知でない方は、おもてなしは出来ませんがよろしければどうぞ見に来てください。(駐車場は自宅の裏にあります)
我が家で10輪の花が同時に咲くことは未だありません。今宵ははきっと見事な花見となることでしょう。「花の命は短くて・・」と言いますが、まさに、この花は今宵一夜の開花です。
それにしても鳩山前首相の処分期間半減とは情けない!野田さん、しっかりせんかい!国民の目線はそんなものではないですよ。
練習会
昨日(7日)今日(8日)2日間、大阪産業大学の二つの体育館(5面)をお借りして今年度最後の中学校男子バレーボール部の強化練習会を開催しました。参加チームは西は広島、東は愛知、北は石川県と全18チームでした。
前日の練習会を勝ち残った10チームが第一体育館に、残りの8チームは第2体育館で終日熱のこもったゲームを展開しました。写真は第一体育館の開始式の様子。
2日間ゲームを見る中で感じたことは、5月、6月の大会(駒野杯・パナソニック杯)以来伸びているチームと停滞しているチームがはっきりしてきたことです。
今年度の本命と言われる皇子山中学校は、左のエース不在の中さらにまとまりを見せ安定した戦いをしていました。その他には和歌山県の明和中学校と2年生中心の石川県の紫錦台中学校、福井県の南越中学校が目に付きました。残された時間で目に見えるミスを如何に無くするかが明日からの課題だと思います。
産大を16:00に出発し17:30過ぎに帰宅しました。各地で目にすることですが、第二京阪寝屋川南インターに入る手前でこんな光景を目にしました。どうしてこの様な国民が増えたのでしょう?悲しい限りです。
帰宅すると玄関前にある「月下美人」の蕾がが大きくふくらんでいました。何だか今年は幾つもの蕾があり驚いています。開花は間近のようです。
詭弁大王
今朝(7日)の産経新聞のコラム「単刀直言」は「野田さんはよくやった」と題して森喜朗氏が記されていました。是非全文を読んでいただきたいと思います。抜粋して記します。
“社会保障・税一体改革関連法案が衆院を通過して良かった。野田首相はよくやっておられた。苦しかっただろうけど本当によくやった。それは国民も認めているよ。
・・。それにしても小沢一郎元民主党代表は一体どうしちゃったのかな。・・。消費税を導入した竹下登内閣で官房副長官を務め、細川内閣で国民福祉税構想をぶち上げたのは一体誰ですか。
福田内閣の時に僕に「自民、民主の大連立で消費税を増税しよう」と持ちかけたことは忘れちゃったのかな。それに昨年6月の管直人内閣への不信任決議案提出の時、僕に連判状を突きつけてなんと言ったかな。
「自民党が不信任案を提出したら俺たちも乗る。菅内閣を倒したら谷垣禎一総裁を首相指名して大連立だ!」こう言ったんだよ。それが野田さんが意のままに動かないからと言って、せっかく作った民主党を割って「反増税」「反原発」の「オリーブの木」を作るんだって?
これまでの主張は「すべて権力を掌握するための詭弁でした」と認めているようなものじゃないか。・・・・。”
小沢一郎と同期の人物が語るこの話は真実でしょう。結局小沢は権力を握るために常にポピュリズムで国民を欺くことの繰り返しをしてきたのではないでしょうか?
マニフェストの実行と言うが、小沢幹事長の時に「天下りは許さないを許し」「ガソリン税廃止を中止」「高速道路無料化は土日1000円を廃止し有料化」「子ども手当26000円は半額支給」「埋蔵金60兆円発掘します、は2兆円未満」等々の実態です。このことを国民は忘れてはなりません。小沢こそ詭弁大王ではないでしょうか?
この様な人物を評価しする国民やついて行く議員を信じることが出来ません。私は、そうした人達に「しっかりせい!」と言いたいですねェ。
今日は10:00までスポ少を見た後、中学生男子バレーボールの最後の練習会を見るため大阪産業大に向かいます。明日夕刻帰る予定です。
教育不信
昨日(4日)今日(5日)と連日、大津市立O中学校2年生男子生徒自殺に係わるいじめ放置問題がテレビ、新聞をにぎわしています。
この事件は昨年10月に起こったのですが、しばらくして「自殺といじめの因果関係は無い」として市教委は調査を打ちきりました。その後、調査内容を隠蔽していたことが明らかになり今回の報道に至りました。(同年12月に高島市立K中学校でも陰湿ないじめが発覚しました)
隠蔽されていた内容は、教諭が「見て見ぬふりをしていた」「一緒になって笑っていた」等々と、いじめを放置していた状況を伺わせるものです。他にも気になることが幾つかあります。
私は、この問題は明確な指導方法を示してこなかった市教委と学校の管理職に責任があると考えています。今日、全国の中学校の最大の課題は生徒指導です。その中でもいじめ問題は日々目を離すことの出来ない課題です。
学校内における「いじめ」は、教師の目が離れている時と場所で起こっています。従って、常に教師の目が行き届く方法を考えれば良いことです。これが具体的指導方法です。
生徒指導とは、「その子がわが子ならどうする」が基本であり、次いで、「如何に情報を集めて先手を打ち後手に回らないか」です。後手に回ればそこにあるのは泥沼です。
今回の問題は、まず生徒指導の基本が抜け落ちていたことと、いじめと自殺をの関係を裏付ける証拠があったのに丁寧な調査を怠ったところにあると思います。今回の事件で明確になったことは、大津市の教育不信ではないでしょうか?
12連敗
過日、全日本男子バレーボールチームがワールドリーグ・グループ戦(ロシア・セルビア・キューバ・日本)で12連敗して全日程を終了したとありました。何の展望もなくこの連敗とは情けないの一言です。
オリンピック最終予選敗退後、残されたワールドリーグには少なくとも次に繋ぐべく、チームを若返らせて(八子選手23歳、出来田選手21歳等)臨むことこそ重要なことだったと思うのです。しかしそうしたこともなく、最終戦(キューバ)の先発メンバー6名の平均年齢は28歳でした。
オリンピックには出場できず、ワールドリーグでは展望もなく12連敗とは日本の男子バレーボールは一体どうなっているのでしょう。偏に、日本バレーボール協会のビジョン無き怠慢以外の何者でもないと思います。一般社会ならば関係者は全員辞任することでしょう。
私は中学校のバレーではありますが、大方50年近く男子バレーボールに係わってきました。その間、関係者には何度か苦言を呈してきましたが何の変化もありません。
少なくとも25年前から男女バレーボール界の長身者を集めた都道府県対抗中学生バレーボール大会が大阪で開かれているのです。そこでは全国の有望長身者が集い様々な選考が出来るのです。
しかし、集めるだけで将来の日本バレー界を見通した選手の選考と育成をして来ませんでした。従って、何時までも長身のセッターすら育ちません。この25年間は一体何だったのかと思うことです。その間、何名かの有望選手が消えていったことも事実です。
今、全国の中学校では男子バレー部が危機的状況にあります。トップが弱体化すると末端では必然的に人が集まること無く、当然廃部になります。この滋賀県においても私の時代には70チーム近くありましたが、今や30チームに満たないと云います。これが全国の実態です。
日本バレーボール協会は人身一身して出直すべきだと思います。なお次期監督候補に挙がる中垣内氏については、就任すれば困難が待っていると思います。いっそ外国の指導者を求めればと思います。
大事の前の小事
昨日(2日)のニュース、今日(3日)の新聞報道では、小沢は系列議員110人の内衆参49人を連れて民主党を離党したとありました。この姿は「負け犬」の姿にしか私には映りません。
一方、ブレない野田首相は大いに株を上げたことと思います。後はどのような処分をするかでしょう。
昨日の産経新聞「正論」に、岡崎久彦氏の「野田氏よ、今後も『大事』をなせ」と題したコラムがありました。抜粋して記します。
“・・・。鳩山、菅内閣に対する国民の不安感は、今までの日本の態勢がまさに崩れんとしていると感じたことにあった。・・。野田首相は昨年のTPP交渉参加の決定、年末の武器輸出三原則緩和、今度の消費税増税と、政策の遂行にブレが全くない。
こうも整然と政策を実行した内閣は、教育三法を改正し、国民投票を制定し、防衛庁の省昇格を決めた安倍晋三自民党政権以来初めてである。
残るはTPPの肉付けと集団的自衛権だ。TPPは日本にとって一長一短ある制度だが、政治は決断である。決断した上で長所を伸ばし短所を抑えるしかない。
・・。集団的自衛権は、日本にとって必要不可欠な日米同盟を、米国にとっても必要不可欠とさせる最善の手段である。
・・。野田内閣はここまでの成果を挙げてきたのだから、今後は世上の毀誉褒貶(きよほうへん)、政局、選挙への影響などは、お国のためには大事の前の小事と観念され、残る大事の達成に邁進していただきたい。”
野田首相のブレない姿はみごと、残された時間の中で先の政策実行ができれば歴史に名を残す首相となるでしょう。後は政界再編あるのみではないでしょうか?