家業の可能性

テーマ:まちづくり
まちづくり役場では、昨年の9月から新家業塾を開催している。
帰国して次の日21日にその第5回目を開催した。講師は出島二郎先生。参加者は加賀から参加の3名を加えて十数名である。

最終回となる、今回は家業の現場ということで、私の店と高木君の店Kokochiを題材にワークショップと相成った。手前味噌だが、私の店は寝具の持つ本来の機能である睡眠にフォーカスし、他にない独自性を作りながら、オールジャパンを目標にした店づくりを行なっている。一方、高木君の店は、もともとは呉服店だが、自分たちのやりたいスタイルを店にしたという、ライフスタイルのセレクトショップを目指し高木ワールドを作っている。
実際には、私にしても高木君にしても、目指すスタイルに向けて悪戦苦闘を続けている訳だが。

海外を旅して思うのだが、ヴィトンやグッチなどどこにでもあるブランドショップはもはや不要ですらある。それらは、ある意味コモディティ化しつつある。何処に行っても(日本でも)買うことができるという点において。
一方高木君のKokochiのような店は少ないが、有って欲しい店だ。セレクトショップも一世を風靡してはいるが、多店舗化すればするほど、本来持っていたスピリットは失われていくからである。

ヨーロッパの企業も、良いものを作っているメーカーは従業員も20~40名程度の小さな会社が多い。ヒュスラーネストもリラックスも、カウフマンもそうだ。今回新たにラインナップに加わるスタイナーもそう。IBENAクラスになると中規模で、その分オリジナリティは薄くなる。

出島先生が、「これからは家業に一流大学を出た優秀な人材が集まる時代になる」このようにおっしゃった。現実的には「ええ~そうなの?」という感じはあるが、オリジナリティというものを明快にカタチにできるという点において、そのスピリットを維持できる形態は家業が最もふさわしいのではないか、と思われた。

身近な例でいえば、山路酒造さん(酒蔵女将さん)の桑酒を使ったスイーツのお話なんかは家業ならではの、そして経営者のネットワークならではのお話ではないか?もちろんビジネスにするには、まだいくつかのハードルがあるかとは思うのだが、コラボレーションがオリジナリティを生み出す良い題材ではないかと思う。

残念ながら、オリジナリティを追求しない家業は、老舗といえども市場から駆逐されることになるだろう。
家業への可能性を問いながら、2月21日には家業フォーラムを開催する。
そこで多くの人に意見を拝聴したいものだ。



500ユーロにつられて・・・

テーマ:よもやま話
1月14日は朝一番からフランクフルト・メッセ会場のハイムテキスタイル見本市へ入った。最近はオンラインで予約して、ダウンロードしたPDFを印刷しておしまいなので、入り口でそのカードをスキャナにかけるだけである。

日本では考えられないが、ヨーロッパの展示会はほとんど入場料が必要だ。それも人気のある展示会ほど高ビーになる。ハイムテキスタイルは1日券がオンラインで25ユーロ。通し券は49ユーロ。パリのメゾンオブジェは通しで56ユーロだ。今でこそ1ユーロ112円ぐらいだが、1ユーロ160円した時代は結構ばかにならない。
必ず買うのが2011/2012のトレンドブックで、これが50ユーロ。今年は友人に依頼されたので2つ買う。

1月14日は展示会を見た後に、夜9時の便でバルセロナへ飛ぶ予定であった。展示会もいろいろ話をしていると時間一杯になり、市内へ移動して薄着を買い、7時半過ぎに空港へ。食事を取る間もない。すると、チェックインカウンターでイケメンのお兄ちゃんがなにやら難しい顔をしている。

「Are you speaking english?」と来た。よせばいいのに「Just a little」なんて答えるもんだから、「実はオーバーブッキングで(席がないので)ボランティアをしてくれる人を探しています。もし、明日一番の便に変更していただけるならお一人250ユーロずつ、500ユーロと今日のホテル代を持ちます」
「明日グラナダ行きの飛行機に乗るんですけど」「何時ですか」「12時です」「それならOK」

500ユーロにつられて(=55000円ぐらい)「グラナダのパラドールの宿泊代が508ユーロだから、よっしゃ!これなら浮く!」というせこい計算で思わず「OK」
「一応搭乗口まで行ってください、もしかしたら乗れるかもしれないから」と淡い期待を乗せて、面倒な手荷物チェックを通り、搭乗口へ行くと、案の定呼ばれて係員の案内でホテルとお金のバウチャーを受け取る。前に、パリからの接続便が遅れて1泊したことがあったので、慣れてはいるのだけど。

バルセロナの空港近くのホテルの予約はパァだが、これはしようがない。代わりにホテルの夕食はタダ。お金につられたのは、私たち二人ともう一人。空港近くのIntercityホテルって、こんな客ばかりか?

預けた荷物は戻してもらえないので、そのかわりにオーバーナイトキットというTシャツや歯磨き、スキンケアなどの入ったカバンをもらってホテルで一泊。あまり寝られんかったけど、翌朝5時45分のシャトルバスで空港へ。

朝一番の飛行機に乗ったご褒美はご来光。スイスアルプスの山並みも美しかった。

夜明け

こちらは帰りの飛行機で撮ったスイスアルプス。

スイスアルプス

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