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電気毛布は・・・使わないように

テーマ:眠りのお話
今回大津での睡眠講座でお話をさせていただいた中で反応が良かったのは電気毛布の使い方。

せんべい布団が身体に良いと信じてお使いの方が結構いらっしゃいます。厳冬には畳の温度が5℃ぐらいになるとすると、体温36℃との温度差をわずか数センチの敷ふとんで遮断することはできません。
結果、体温は敷ふとんから奪われていきます。冷えは下から来るわけです。それで、電気毛布を使うとどうなるか。

せんべい布団やへたってしまった固わた敷ふとんは保温性がほとんど期待できません。一方入眠時には、暖かくないと眠れませんから勢い電気毛布を強めにして入眠することになります。

ところが入眠と同時に体温は2℃下がっていきます。眠るとは深部体温を下げて脳と身体を休ませることだからです。理想的な寝床内温度は33℃ですから、電気毛布の温度設定がそれ以上(暖かさを感じるには38℃ぐらいは最低必要になります)だと、体温が下がっていきません。身体は体温を下げようとして発汗を始めますから、のどが渇くわけです。

身体の体温が下がらないと休まりませんので、寝ても身体がだるいという結果にも繋がります。

どうするか?

1.まず、熱が逃げないように2枚敷をして保温性を確保すること。特に上は湿潤熱によって暖かくなるウール100%の素材が理想的です。

2.それでも暖かさが足りない場合は、電気毛布を使いますが2枚敷の間に使い身体を直接温めるのではなく、寝具を十分暖めておき、入眠と同時に切ります。

3.それでも部屋の断熱性等で夜中に寒くて目が覚める場合。寝具の保温性の不足もしくは代謝量が少ないためだと考えられますから、その場合は電気毛布の設定を低にして(31℃ぐらいがベスト)使います。

ローズテクニーなどの遠赤外線タイプの健康敷ふとんの場合は、遠赤外線効果により血行が促進されますが、このタイプは多くが固わたで作られています。そうすると、布団と身体の密着度が少ないために熱が逃げてしまい、必要以上に温度設定を高くする方が少なくありません。これも、その上にビラベック社のような3kgクラスの羊毛敷ふとんを併用することで、肩の冷えも解決できるのです。


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曳山博物館前の眠りのプロショップSawadaのオーナー
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