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25回目の記念日

テーマ:よもやま話
1984年10月12日に結婚をいたしまして25周年。世間では銀婚式と呼ばれます。

いままでアニバーサリーのお祝いなんかしたことがありませんが、次の25年後は無理と思い、かといって海外へ行く余裕もなく、蓮夜の会議がちょうど空いていることもあり嫁さんを連れてお泊りに出ました。

リッツカールトン大阪のクラブフロア。荷物を持ってくれたベルガールにさりげなく「結婚記念日」と伝えるとスーペリア→デラックスルームにアップグレードしてくれるところはさすがというか。

クラブフロアのラウンジでは、ほとんどの時間飲み物食べ物がフリーでチェックイン後はしばしアフタヌーンティー。
夕食のイタリアンもワインもおいしく、落ち着いたフレンドリーな接客もあって、非常に快適に過ごせました。
快適すぎて、かえって疲れてしまったのは慣れてないんですな。

リッツカールトン=超高級のイメージがありますが、お値打ちなパックを使うとそれなりの温泉旅館で泊まるのよりは安くつきましたね。

お客様へどのように満足を提供するか、を学ぶ上でも良い体験でした。

たまにはいいかも。

理想の羽毛ふとんとは?その2

テーマ:羽毛ふとんのお話
前回の続きです

2.軽くて身体に負担をかけない
もともと、いや今でも羽毛ふとんは軽いというのが売りです。
昔お店すごろくの私の店ですが
双六画像
右端に「羽毛のやうに・・・」とあります。

軽いと言うことは、身体に負担をかけません。心臓や血管を圧迫する重さというストレスが少なくなるのです。
昔は「重くないと寝られない」という方が多く、羽毛ふとんを販売する時に「こんな軽いふとんでは眠れない」とよく言われたものですが、今では昔のふとんは「重くて寝られない」のです。

といっても羽毛なら全て軽いというわけではありません。通常ちょっと良いソフトな生地というと60サテンが一般的ですが、この重量は140g/㎡になります。一方オーストリアHefel社の生地は85g/㎡ですから、実に4割も軽いわけです。
シングルのふとんには約7.4㎡必要ですから、片方は1036gに対し、一方は630gと実に400gもの差がでるのです。(実際には立体キルト用の生地等でもう少し重くなります)。 軽量にするにはポリエステルなどの合繊を使うという手もありますが、前回述べたように通気性に問題を抱えます。

中の羽毛によっても異なります。基本的に
1.嵩高のある良い羽毛ほど、充填量は少なくてすむ
2.生地が軽いほど、充填量は少なくてすむ

ということです。例えば嵩高18cmの羽毛と、12cmの羽毛では同じ重量では1.5倍嵩が違いますから、18cmで1kgの羽毛ふとんと同じ嵩にしようと思うと、12cmの羽毛は1.5kg入れなければなりません。

3.ホコリやニオイなどが無い、少ない
これは当たり前と言えば当たり前です。
ニオイの原因は2つ
1.洗浄が不十分
2.鳥の生育環境が不潔


河田フェザーの場合洗浄は温水で4回洗浄+すすぎ5回ですので、透視度1000mmときれいな状態になりますが、コストを抑えるために、洗浄工程を少なくしている羽毛業者があります。こうなると汚れが十分取れていないので、バクテリア等が繁殖してニオイの元となります。

もともとの鳥の生育環境が不潔だと、採取した羽毛の汚れが多くなります。前に見学したカウフマン社のハンガリー提携農場では、わらを毎日替えるなど非常に清潔な農場でした。ですから、洗浄前の羽毛そのものにニオイが少ないのです。

ホコリの原因は3つ
1.手でなく機械で採取する
2.羽毛の選別工程でホコリ取りが不十分
3.飼育日数が少ないと未成熟な羽毛が多くなり、使用しているうちにホコリが増える


1と3は連携します。多くの羽毛は飼育日数が2ヶ月程度の若鳥で屠殺後機械で採取します。もともと十分育っていないのに、機械で取りますからゴミが増えます。逆に十分に育てた鳥から手摘みした羽毛はホコリが少なく、しっかりと育っているので使っていても壊れにくいのです。

カウフマン社の羽毛選別機には特殊なホコリ取りが付いていますので、さらにホコリが少なくなります。
また、手選別タイプの羽毛は非常にホコリが少ないのです。

IBENA の毛布が人気です

テーマ:眠るための道具・寝具のお話
これもドイツネタの一つ

ずいぶんと涼しくなってきました。そんなわけか、ドイツ製IBENAの毛布が好調です。
すでにハーフケットは完売。270枚を直輸入しましたので、かなり安いプライスです。ネットからも結構ご注文いただいてます。

IBENA毛布2009

なぜかと勝手に自己分析しますと。

国産の毛布はアクリル100%もしくは綿100%です。アクリルは保温性に優れますが、吸湿性が悪いので暖まると蒸れやすくなります。またふとんが滑りやすいというのもありますね。一方綿は吸湿性は良いのですが、保温性に難点があります。
昨今は中国製が席巻をしているので、価格も7,000円~からというのが多いです。

一方中国製はアクリル100%に加え、コストが安いのかポリエステル製も出てきました。一部でホルマリン等の問題がありますので、私の店では中国製の毛布は止めました(・・・倉庫に5枚ぐらい残ってます・・・)

最近は羽毛ふとんの方が多いので、重量のあるアクリル毛布ではその良さが生きてきません。そこでIBENAの毛布の登場です。綿60%アクリル40%で軽量、綿の吸湿性とアクリルの保温性がほどよくバランスが取れています。軽いので羽毛ふとんに合いますね。加えてヨーロッパの毛布はシンプルでカラフルです。房付もありますので、ソファなんかに使うのもおすすめです。

昨年は170枚輸入してほぼ完売。ユーロ安もあり今年は強気の270枚をオーダー。
直輸入+仕入枚数150%増+ユーロ安ということで、価格は5,900円からとかなりお手頃。ギフトにも人気です。

IBENA毛布2009-2

「それじゃあ、使用したときに極上の毛布といえば何?」

答えは 軽量のカシミヤ毛布。イタリア・マラゾット社のが極上・・・ですね。

Augsburg Nacht アウグスブルグの夜

テーマ:まちづくり
アウグスブルグからの来訪団が来られましたが、こちらはAINが終わって+総当番+町座七日講でまったく接点無し。

しかも昨日は台風で公式行事は全てキャンセル。それでもお別れパーティがロイヤルホテルで開催され、来訪団と実行委員会、運営委員会メンバーが揃いました。

私は今年2月にアウグスブルグへ来訪した長女と参加。その際にお世話になった秘書官のイールスペルガーさんと通訳の原さんにお礼とプレゼント。

市長さんの挨拶。毎年ドイツへ行っておりますので、ドイツ語の雰囲気はわかるんですけど、意味はほとんど理解不能。
それでも、英語でコミュニケーションが可能です。

アウグスブルグの市長さんは長身のゲルマン民族の中でも長身、我が市長と比べますとオール阪神巨人状態なのはご愛敬です。

augsburug nacht


最後はみんなで盛り上がって楽しい夜を過ごせました。

P.S.
市長が私の横の娘を見て「この子がカナダへ行っていた子か?」
どうもコブログを見てらっしゃるそうです。ひぇー

理想の羽毛ふとんとは?その1

テーマ:羽毛ふとんのお話
以前のブログ記事で「間違いだらけの羽毛選び」のシリーズを行いました。

「それじゃあ理想の羽毛ふとんって何?」 にお答えしましょう

まず、寝具に一番重要な条件を一言で言えば「睡眠時にヒトにストレスを与えず、快適感を与えるモノ」ということです。
ストレスが無ければ、本来の正しい眠りが得られますが、暑かったり、寒かったり、音がしたり、姿勢がまがったりすると、それがストレスとなって睡眠を妨げます。
ですから、身体や心理的にストレスを抱えている場合も睡眠障害になるのです。

ずばり掛ふとんの要素は
1.適切な温湿度を維持する
2.軽くて身体に負担をかけない
3.ホコリやニオイなどが無い、少ない
4.肌触りなどが良い


ということになります。詳しくは快眠寝具研究室へこちら
羽毛ふとん無地1

1.適切な温湿度を維持する
さて、快適な寝床内の温湿度は33℃50%(背中)です。昔から日本家屋は、湿気を逃がすことを重点的に作られていて、保温性が非常に悪かったので、「暖かい」ということが大前提でした。ところが今日では高断熱性・高気密性の住宅が増えています。温度もさることながら、湿度のコントロールが大きく問われるのです。
つまり、身体から発散される湿気を素早く吸って、素早く放出することが大切です。

快適といわれる温度33℃は、最も代謝量が低くなる周辺温度29℃と熱源である体温約37℃の中間点で、これは背中の状態です。手足などはもう少し温度が低いですね。この時に湿度が70%、80%もあると蒸れます。
実は暑がりは、温度が暑いのではなく、湿度が高くて「蒸し暑い」ということですね。

羽毛ふとんの生地はダウンプルーフという吹き止め防止加工を行っていますので、他の生地に比べると通気性が良くありません。特に最近多いポリエステル混系の生地は通気度が0.7~1.1程度と悪く、蒸れやすくなります。
その点ヨーロッパの生地は通気度が2.5~3ぐらいあって、比較して使うとよくわかりますが、蒸れが少なく快適です。
また、やたらとふっくらしすぎの羽毛ふとんを見かけますが、確かに「暖かい」ですが「暑い」ことも事実。過ぎたる及ばざるがごとしともいえます。

このあたりは、生地の通気度、キルティングのマスの数や方法、中の羽毛の量と含む空気の量によって変わります。理想型を言えば、保温性の高い羽毛(アイダーダウンやステッキーダウンのような絡みの強い羽毛)を嵩少なめに、通気性の良い生地に入れるというのが一番です。

かつては「これ一枚で年中使える」というような、とんでもない売られ方が横行していました。実際には使う人の基礎代謝量、体温の調節能力、部屋の保温性、敷の保温性を加味しながら、それぞれの季節に合わせて、いろんな厚さの寝具を組み合わせて使うことが一番です。


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睡眠指導士や睡眠環境コーディネーターの資格を持ち、日夜快眠実現のために、いろいろと寝具やベッドの研究を続けています。

副業として、アートインナガハマなど、街中のまちづくりにもいろいろ関わっています。

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