理想の羽毛ふとんとは?その2
テーマ:羽毛ふとんのお話
2009/10/12 11:25
前回の続きです
2.軽くて身体に負担をかけない
もともと、いや今でも羽毛ふとんは軽いというのが売りです。
昔お店すごろくの私の店ですが
右端に「羽毛のやうに・・・」とあります。
軽いと言うことは、身体に負担をかけません。心臓や血管を圧迫する重さというストレスが少なくなるのです。
昔は「重くないと寝られない」という方が多く、羽毛ふとんを販売する時に「こんな軽いふとんでは眠れない」とよく言われたものですが、今では昔のふとんは「重くて寝られない」のです。
といっても羽毛なら全て軽いというわけではありません。通常ちょっと良いソフトな生地というと60サテンが一般的ですが、この重量は140g/㎡になります。一方オーストリアHefel社の生地は85g/㎡ですから、実に4割も軽いわけです。
シングルのふとんには約7.4㎡必要ですから、片方は1036gに対し、一方は630gと実に400gもの差がでるのです。(実際には立体キルト用の生地等でもう少し重くなります)。 軽量にするにはポリエステルなどの合繊を使うという手もありますが、前回述べたように通気性に問題を抱えます。
中の羽毛によっても異なります。基本的に
1.嵩高のある良い羽毛ほど、充填量は少なくてすむ
2.生地が軽いほど、充填量は少なくてすむ
ということです。例えば嵩高18cmの羽毛と、12cmの羽毛では同じ重量では1.5倍嵩が違いますから、18cmで1kgの羽毛ふとんと同じ嵩にしようと思うと、12cmの羽毛は1.5kg入れなければなりません。
3.ホコリやニオイなどが無い、少ない
これは当たり前と言えば当たり前です。
ニオイの原因は2つ
1.洗浄が不十分
2.鳥の生育環境が不潔
河田フェザーの場合洗浄は温水で4回洗浄+すすぎ5回ですので、透視度1000mmときれいな状態になりますが、コストを抑えるために、洗浄工程を少なくしている羽毛業者があります。こうなると汚れが十分取れていないので、バクテリア等が繁殖してニオイの元となります。
もともとの鳥の生育環境が不潔だと、採取した羽毛の汚れが多くなります。前に見学したカウフマン社のハンガリー提携農場では、わらを毎日替えるなど非常に清潔な農場でした。ですから、洗浄前の羽毛そのものにニオイが少ないのです。
ホコリの原因は3つ
1.手でなく機械で採取する
2.羽毛の選別工程でホコリ取りが不十分
3.飼育日数が少ないと未成熟な羽毛が多くなり、使用しているうちにホコリが増える
1と3は連携します。多くの羽毛は飼育日数が2ヶ月程度の若鳥で屠殺後機械で採取します。もともと十分育っていないのに、機械で取りますからゴミが増えます。逆に十分に育てた鳥から手摘みした羽毛はホコリが少なく、しっかりと育っているので使っていても壊れにくいのです。
カウフマン社の羽毛選別機には特殊なホコリ取りが付いていますので、さらにホコリが少なくなります。
また、手選別タイプの羽毛は非常にホコリが少ないのです。
2.軽くて身体に負担をかけない
もともと、いや今でも羽毛ふとんは軽いというのが売りです。
昔お店すごろくの私の店ですが
右端に「羽毛のやうに・・・」とあります。
軽いと言うことは、身体に負担をかけません。心臓や血管を圧迫する重さというストレスが少なくなるのです。
昔は「重くないと寝られない」という方が多く、羽毛ふとんを販売する時に「こんな軽いふとんでは眠れない」とよく言われたものですが、今では昔のふとんは「重くて寝られない」のです。
といっても羽毛なら全て軽いというわけではありません。通常ちょっと良いソフトな生地というと60サテンが一般的ですが、この重量は140g/㎡になります。一方オーストリアHefel社の生地は85g/㎡ですから、実に4割も軽いわけです。
シングルのふとんには約7.4㎡必要ですから、片方は1036gに対し、一方は630gと実に400gもの差がでるのです。(実際には立体キルト用の生地等でもう少し重くなります)。 軽量にするにはポリエステルなどの合繊を使うという手もありますが、前回述べたように通気性に問題を抱えます。
中の羽毛によっても異なります。基本的に
1.嵩高のある良い羽毛ほど、充填量は少なくてすむ
2.生地が軽いほど、充填量は少なくてすむ
ということです。例えば嵩高18cmの羽毛と、12cmの羽毛では同じ重量では1.5倍嵩が違いますから、18cmで1kgの羽毛ふとんと同じ嵩にしようと思うと、12cmの羽毛は1.5kg入れなければなりません。
3.ホコリやニオイなどが無い、少ない
これは当たり前と言えば当たり前です。
ニオイの原因は2つ
1.洗浄が不十分
2.鳥の生育環境が不潔
河田フェザーの場合洗浄は温水で4回洗浄+すすぎ5回ですので、透視度1000mmときれいな状態になりますが、コストを抑えるために、洗浄工程を少なくしている羽毛業者があります。こうなると汚れが十分取れていないので、バクテリア等が繁殖してニオイの元となります。
もともとの鳥の生育環境が不潔だと、採取した羽毛の汚れが多くなります。前に見学したカウフマン社のハンガリー提携農場では、わらを毎日替えるなど非常に清潔な農場でした。ですから、洗浄前の羽毛そのものにニオイが少ないのです。
ホコリの原因は3つ
1.手でなく機械で採取する
2.羽毛の選別工程でホコリ取りが不十分
3.飼育日数が少ないと未成熟な羽毛が多くなり、使用しているうちにホコリが増える
1と3は連携します。多くの羽毛は飼育日数が2ヶ月程度の若鳥で屠殺後機械で採取します。もともと十分育っていないのに、機械で取りますからゴミが増えます。逆に十分に育てた鳥から手摘みした羽毛はホコリが少なく、しっかりと育っているので使っていても壊れにくいのです。
カウフマン社の羽毛選別機には特殊なホコリ取りが付いていますので、さらにホコリが少なくなります。
また、手選別タイプの羽毛は非常にホコリが少ないのです。