理想の羽毛ふとんとは?その1
テーマ:羽毛ふとんのお話
2009/10/08 11:28
以前のブログ記事で「間違いだらけの羽毛選び」のシリーズを行いました。
「それじゃあ理想の羽毛ふとんって何?」 にお答えしましょう
まず、寝具に一番重要な条件を一言で言えば「睡眠時にヒトにストレスを与えず、快適感を与えるモノ」ということです。
ストレスが無ければ、本来の正しい眠りが得られますが、暑かったり、寒かったり、音がしたり、姿勢がまがったりすると、それがストレスとなって睡眠を妨げます。
ですから、身体や心理的にストレスを抱えている場合も睡眠障害になるのです。
ずばり掛ふとんの要素は
1.適切な温湿度を維持する
2.軽くて身体に負担をかけない
3.ホコリやニオイなどが無い、少ない
4.肌触りなどが良い
ということになります。詳しくは快眠寝具研究室へこちら
1.適切な温湿度を維持する
さて、快適な寝床内の温湿度は33℃50%(背中)です。昔から日本家屋は、湿気を逃がすことを重点的に作られていて、保温性が非常に悪かったので、「暖かい」ということが大前提でした。ところが今日では高断熱性・高気密性の住宅が増えています。温度もさることながら、湿度のコントロールが大きく問われるのです。
つまり、身体から発散される湿気を素早く吸って、素早く放出することが大切です。
快適といわれる温度33℃は、最も代謝量が低くなる周辺温度29℃と熱源である体温約37℃の中間点で、これは背中の状態です。手足などはもう少し温度が低いですね。この時に湿度が70%、80%もあると蒸れます。
実は暑がりは、温度が暑いのではなく、湿度が高くて「蒸し暑い」ということですね。
羽毛ふとんの生地はダウンプルーフという吹き止め防止加工を行っていますので、他の生地に比べると通気性が良くありません。特に最近多いポリエステル混系の生地は通気度が0.7~1.1程度と悪く、蒸れやすくなります。
その点ヨーロッパの生地は通気度が2.5~3ぐらいあって、比較して使うとよくわかりますが、蒸れが少なく快適です。
また、やたらとふっくらしすぎの羽毛ふとんを見かけますが、確かに「暖かい」ですが「暑い」ことも事実。過ぎたる及ばざるがごとしともいえます。
このあたりは、生地の通気度、キルティングのマスの数や方法、中の羽毛の量と含む空気の量によって変わります。理想型を言えば、保温性の高い羽毛(アイダーダウンやステッキーダウンのような絡みの強い羽毛)を嵩少なめに、通気性の良い生地に入れるというのが一番です。
かつては「これ一枚で年中使える」というような、とんでもない売られ方が横行していました。実際には使う人の基礎代謝量、体温の調節能力、部屋の保温性、敷の保温性を加味しながら、それぞれの季節に合わせて、いろんな厚さの寝具を組み合わせて使うことが一番です。
「それじゃあ理想の羽毛ふとんって何?」 にお答えしましょう
まず、寝具に一番重要な条件を一言で言えば「睡眠時にヒトにストレスを与えず、快適感を与えるモノ」ということです。
ストレスが無ければ、本来の正しい眠りが得られますが、暑かったり、寒かったり、音がしたり、姿勢がまがったりすると、それがストレスとなって睡眠を妨げます。
ですから、身体や心理的にストレスを抱えている場合も睡眠障害になるのです。
ずばり掛ふとんの要素は
1.適切な温湿度を維持する
2.軽くて身体に負担をかけない
3.ホコリやニオイなどが無い、少ない
4.肌触りなどが良い
ということになります。詳しくは快眠寝具研究室へこちら
1.適切な温湿度を維持する
さて、快適な寝床内の温湿度は33℃50%(背中)です。昔から日本家屋は、湿気を逃がすことを重点的に作られていて、保温性が非常に悪かったので、「暖かい」ということが大前提でした。ところが今日では高断熱性・高気密性の住宅が増えています。温度もさることながら、湿度のコントロールが大きく問われるのです。
つまり、身体から発散される湿気を素早く吸って、素早く放出することが大切です。
快適といわれる温度33℃は、最も代謝量が低くなる周辺温度29℃と熱源である体温約37℃の中間点で、これは背中の状態です。手足などはもう少し温度が低いですね。この時に湿度が70%、80%もあると蒸れます。
実は暑がりは、温度が暑いのではなく、湿度が高くて「蒸し暑い」ということですね。
羽毛ふとんの生地はダウンプルーフという吹き止め防止加工を行っていますので、他の生地に比べると通気性が良くありません。特に最近多いポリエステル混系の生地は通気度が0.7~1.1程度と悪く、蒸れやすくなります。
その点ヨーロッパの生地は通気度が2.5~3ぐらいあって、比較して使うとよくわかりますが、蒸れが少なく快適です。
また、やたらとふっくらしすぎの羽毛ふとんを見かけますが、確かに「暖かい」ですが「暑い」ことも事実。過ぎたる及ばざるがごとしともいえます。
このあたりは、生地の通気度、キルティングのマスの数や方法、中の羽毛の量と含む空気の量によって変わります。理想型を言えば、保温性の高い羽毛(アイダーダウンやステッキーダウンのような絡みの強い羽毛)を嵩少なめに、通気性の良い生地に入れるというのが一番です。
かつては「これ一枚で年中使える」というような、とんでもない売られ方が横行していました。実際には使う人の基礎代謝量、体温の調節能力、部屋の保温性、敷の保温性を加味しながら、それぞれの季節に合わせて、いろんな厚さの寝具を組み合わせて使うことが一番です。