なぜ、夏は暑くて眠れないのか 第二夜

テーマ:眠りのお話
さて、昨晩は「寝入りには身体の熱を逃がすこと」が大切であると申し上げました。

それでは、熱だけを逃がせばいいのかというと、十分ではありません。
もう一度睡眠曲線図を見てみましょう

眠りのリズム

睡眠の初期段階、すなわち最初のノンレム睡眠は最も深い眠りが訪れます。それと比例して成長ホルモンが大量に分泌されます。成長ホルモンは傷ついた身体を補修する、あるいは子どもにとっては文字通り成長するために必要な重要ホルモンです。

この時に、発汗も最大になることに注目してください。多量の発汗によって、寝床内の湿度は急激に上昇します。いわゆる寝汗というやつです。冬は温度が低いのであまり気になりませんが、温度の高い夏だと蒸れ感が強くなり、不快指数が増えてきます。

熱のこもりや蒸れ感など、身体の周りに不快な情報が増えてくると、深い眠りは妨げられ=成長ホルモンの分泌が悪くなるのです。これが続くと「夏バテ」となります。

睡眠の後半では、発汗もすくなくなり、体温も低くなっているので、あまりこのようなことは起きにくくなります。問題は最初の部分の睡眠なのです。

これを避けるには
1. 吸放湿性の良い素材を使う
2. 熱のこもりが少ない素材を使う
これら2点を満足する素材が、麻です。もちろん麻を使えば万能というわけではありませんが、自然素材ではもっとも優れているといえましょう。私たちが、夏を心地よく過ごすために、麻をおすすめする理由はまさにここにあるのです。

例えば、綿ポリエステル混の生地にポリエステルの綿を入れ、キシリトールなどの冷感加工をして、夏向きと販売されている敷パッドが数多く出ています。しかし、実際に比べてみると麻の快適さにはほど遠いことがよく分かります。冷感ジェルシートなども、シーツ一枚で使っていると、汗の行き場所がないので、ジェルが生暖かくなってくると、とたんに不快な状態になるわけですね。
アパレル用のドライ素材を寝具に応用したものもありますが、実際には汗をかいた下側に空気の流通層が無いために、湿気の移動ができないことが多いのです。

理想は、麻と麻わたでできた敷パッドの下に、昨年からでてきたハニカム構造のシートにファンで空気を流すタイプのパッドを組み合わせるのがベストです。麻パッドの下に空気の流通層ができるために、吸った汗を素早く放出し、その際に気化熱を奪うので、より涼しくなるのです。

ファン付きまで行かなくても、メッシュ構造のハニカムシートを敷くことによっても改善できます。

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