なぜ、夏は暑くて眠れないのか 第一夜

テーマ:眠りのお話
さて、梅雨に入って涼しくなりましたが、先日まで夜寝苦しい思いをした方も多いでしょう。
久しぶりに 睡眠講座 「なぜ、夏は暑くて眠れないのか?」

「そんなん、暑いんやから当たり前じゃん」といわれると身も蓋もないのでありますが、眠りのメカニズムから分析してみたいと思います。

まず、眠ると言うことはどういうことなのか・・・最大の目的は脳を休ませることです。と同時に、身体の代謝を下げ、アイドリングのような状態に持って行って身体も休めます。

余談ですが、昔エイトマンというマンガがあって(平井和正が原作なんですね)、エイトマン動き回ると電子脳がオーバーヒート仕掛けるので、タバコの形をした強化剤を吸うというのが有りました。よくよく考えれば、制御系に強化剤を自動的に供給するように仕込めば良いだけなんですが・・・それは置いといて、起きている間に最も熱を持つのは脳です。

従って睡眠に至るには、身体全体の温度を下げることが必要になります。この熱を逃がす冷却水が血液で、ラジエーターが末梢血管です。子どもがほっぺや耳たぶが温かくなると眠るというのは、このメカニズムですね。冷え性の方が寝付きが悪いのは末梢血管の血行が悪いので、ラジエーターとしての役割を果たさないからです。
グラフにあるように、ヒトは入眠前に温度が上がって、それから下がっていきます。起床前には、起きる準備のためにまた体温が上がるというメカニズムになっているのです。

眠りのリズム


さて、人間の深部温度(内臓温度、直腸温)はご承知の通り約36~37℃、身体の表面温度は約32~33℃で、これが最も快適な場合の寝床内の温度です。それに均衡する、人体の周りの環境温度は28℃といわれます。

ですから、環境温度が28℃を超えると体内温度の放射効率が悪くなってきます。エアコンの省エネ温度が28℃になっているのはこういうわけですね。

ですから、快適に入眠するには血行を良くして、体温の放射のメカニズムを作ると同時に、その熱を素早く奪えるような仕組みにすることが大事です。

前に流行った竹のシート、とか、近年流行って効果が続かないと問題になった冷却ジェルシートなどは、熱を素早く奪うという意味からは正しいのです。

また、麻が気持ち良いのは熱伝導率が高いが故に、熱を早く逃がすので、こもりが少ないからですね。
寝る前に、寝室をエアコンで十分冷やしておくというのも効果的です。というのも、夏は壁の輻射熱が馬鹿にならないからで、壁自体を早めに冷やしておくことも大事です。健康に良いのは30分ぐらいのタイマーでエアコンを切ることでしょう。

第1夜のポイントは 「寝入りには身体の熱を逃がすこと」

ですから、寝る前に食べると消化によって熱が発生しますし、熱すぎる風呂に入るのも身体に熱がこもるので、どちらも眠りを妨げるのです。

つづく

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